今週末のしつけ教室で一番多い相談内容は愛犬が、、、
『吠える』
最近吠えでお悩みの飼い主さんは本当に多いです。
四六時中ちょっとしたことで吠える場合や、特定の状況になると強烈に吠えてしまう、などなど。
その状況によって、対処法は全く異なりますが、
しつけを始める前に、
これだけは飼い主さんにかんがえておいて欲しい事があります。
犬は「要求が満たされないから吠える」わけですよね。
ならまず、「叱る」ことより「なだめる」ことより
「何がしたいの?」
を良く観察して探して下さい。
例えば、噛みつきそうな勢いで他のワンちゃんに吠える子は
何を考えてるのでしょうか。
☆過去に犬に噛まれたトラウマなのでしょうか?
☆トラウマはないけど、犬が苦手で来てほしくないから
吠えるのでしょうか?
→だったら安心させてあげる必要がありますね。
では、どうしたら「安心」を与えてあげられるでしょうか?
あなたは、「だれが側にいるか」によって態度が変わりますか?
あなただったら、「どんな人が側にいたら」『安心』できますか。
1.ご飯をくれて、言う事を聞いてくれる、優しい家族ですか?
2.一貫性のある、厳しくも優しい家族ですか?
真剣に想像してみてください。
パターンA「1.ご飯をくれて、言う事を聞いてくれる、優しい家族」
が側にいたら、
「ぼくの家族には、あの危険そうな犬を追い払うことなんて絶対出来ない」
↓
「それどころか、威嚇する勇気もないよな」
↓
「よし、ぼくが追い払おう!」
↓
「飼い主さんが『待て待て』って連呼してるけど、
犬がいる時は無視する事にしてるから知らない!」
パターンB「2.一貫性のある、厳しくも優しい家族」
が側にいたら、
「気に食わない犬が来たぞ!」
↓
「だけど隣に居るのは、ルールに厳しいママ」
↓
「ぼくがどんなにぐずってもダメな事は、最後までダメと普段から言われてるんだ」
↓
「ママに『待って』と言われてしまった。。ママのルールは守らなきゃ・・。」
不安が原因で吠える子は、関係づくりをまず第一に考えた方がいいでしょう。
他にも、嬉しくて吠えてしまう子や、行っちゃうのがさみしくて吠えてしまう子など原因がありますが、それについてはまた今度書きます。
余談ですが、3月の大震災が起きた時、ディズニーランドにいた私は
余震が続く中で、隣のいた子連れパパが言った、こんな言葉を覚えています。
幼い2人の兄弟を包むようにしながら、
「怖い時でもな、他の人の事を心配してると怖くなくなるんだ」
「だからお兄ちゃんも、怖いと思ったら弟の事守ることを考えてれば安心するぞ」
そういったパパさんの声はとても落ち着いていました。
そのときまだ東北の状況を知らなかった私は、怖くはありませんでしたが、
「試しに」と、
隣にいた年下の恋人の背中をよしよしと撫でて「大丈夫?」
と聞いてみました。(彼も怖がってはいませんでしたが・・)
パパさんの言ったことは、私にも当てはまったようで、
「大丈夫?」と聞いた自分の方が安心してしまったのを覚えています。
『年』も『性差』も『体の大きさ』も関係なく、
「守ろう」と思うと、犬も人も気持ちが大きくなるのかもしれませんね。