最近、京都出身の不動産会社社長さんとお話していたときのことですが話題は自ずから京都の不動産価格になりました。

 

私が「御所の周りのマンション価格は東京の一等地と変わらない水準ですよね。ずいぶん高くなりましたね。」と言うと、「いやいや一番値上がりが激しいのは京都駅の南側ですよ。こんなに高くなるなら思いっきり買っておけばよかった。」と悔しそうにお話されていました。

 

確かに、京都駅の南側は昭和の時代には開発の遅れたちょっと寂しいエリアだった記憶があります。京都の一等地と言えば四条烏丸を中心に東は河原町、西は堀川、南は五条、北は丸太に囲まれた「田の字」エリア。ここが京都の中心でありました。

 

京都駅からの至近距離にもかかわらず駅裏と呼ばれた南側地区はなかなか華やかな発展とは程遠い状態にあったのです。

 

その後、バブル崩壊による不良債権処理が進み所有者も変わっていきました。そこへ、空前のインバウンドブームとゼロ金利時代が到来し、南側一帯の土地価格は急上昇したのです。

 

名古屋の場合、中心地と言えば栄・錦であって名古屋駅東側の名駅エリアもさほど賑やかさはありませんでした。それがここ5年で高層ビルが立ち並ぶ華やかな町並みに大変貌しています。

 

デパートも栄の松坂屋よりも名古屋駅の高島屋の方が圧倒的に強い集客力を持っています。

 

名古屋駅西口(太閤通り口)については古い世代の方の間では「駅裏に通う」ことにいかがわしいニュアンスを含んでいたことがあったこともあり、なかなか開発が遅れていましたが、リニア新幹線着工にともなう駅周辺の再開発プランが明らかになり、一気に取引が活性化したようです。

 

歴史的経緯による地価の偏りも、時代の変化とともに新たな価値が見出されると劇的に変化することは不動産ビジネスの醍醐味かもしれません。

 

株式会社アクティオ

代表取締役 遠藤薫

 

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