自治会・町内会での役員のリスク、リスクマネージメント(危機管理)を考えてみましょう。
特に、北海道は、積雪・凍結になる冬季に、
広報誌を個別配布するときの転倒のリスクがあります。
前方に転び、指、手、腕の骨折、
手で抑えられなくて、顔面強打=打撲・骨折・脳損傷
後方に転び、尻餅をつくと、尾底骨の打撲・骨折、腰椎圧迫骨折、頚部捻挫
背中全体で転ぶと、頭部打撲・頭蓋骨骨折・脳損傷
などなど、最悪、死亡するリスクが想定できます。
自治会・町内会の、役員または行事への参加した会員の見舞金制度があります。
北海道町内会連絡共済による見舞金です。
私が加入している自治会では、
自治会の役員は加入していますが、
この共済に関して
会員への案内はありません。
あくまでも見舞金であり、補償金ではありません。
町内会活動中の原因により死亡しても200万円の見舞金しかありません。
ボランティア活動保険は補償ですので、
死亡の場合、1040万円など手厚い補償が受けられます。
自発的・自主的に自治会・町内会の役員になり、死亡・障害を負ったとしても、
何ら補償がないと言っても過言ではないでしょう。
ましてや、輪番制で半ば強制的に役員になり、
その活動中の事故に遭っても何の補償も用意されていません。
社会福祉協議会を通じて加入するボランティア活動保険に、
自治会・町内会は加入できません。
札幌市には、
札幌市地域活動保険(地域のボランティア活動保険)があり、手厚い補償があります
https://www.city.sapporo.jp/shimin/shinko/chounaikai/hint/documents/tiikikatudouhoken_goannai.pdf
何かあった時、自治会及びその会員が補償するとは言わないでしょう。
個人や家族、企業の
リスクマネージメント(危機管理)の観点から考えると、
報酬や補償に見合うことを優先するのが当然です。
リスク(危険負担)を受け入れて、あとは運に任せるのか?
自治会や町内会の役員を引き受けるときは、
この事を熟慮しなければなりません。
と言いながら、令和6年度の区長(班長)を輪番制で引き受けてしまいました。
・自治体の広報誌の個別配布===冬期間は転倒のリスクあり
・毎月1回の会議への出席
・回覧板の発信
これだけなので、危険度は低いと思っています。
このような地縁組織である任意団体(人格なき社団)において、
何の補償を確約する事なく、役員を輪番制だからといって、
他人に押し付けてきたことは、反省する必要があると思います。
損害保険会社の自治会活動保険がありますね。
損保ジャパン日本興亜
http://www.hoken-icom.net/pdf/jichikai_katsudou_hoken.pdf
共栄火災
https://ja-act.com/insurance/pdf/PP052500_1910.pdf
東京海上日動