みなさまこんにちは。
本科生の 山辺恵 です。
いよいよ明日からはじまります!
演劇集団アクト青山
「春の朗読会」
今回初参加させていただくわけですが...
いやぁ、緊張しますねー
ドキドキです。
そんな私の初朗読作品はこちら!
葉山嘉樹『淫売婦』
書かれたのは、労働運動に参加して投獄されている最中でした。
私が初めて読んだ葉山嘉樹の作品『セメント樽の中の手紙』、彼の代表作である『海に生くる人々』も同じく投獄中に書かれた作品です。
労働運動に参加して投獄されるなんて
正義感に満ち溢れた熱い人なんだろうなぁと
そんな事を思い、彼のこと調べてみました。
葉山嘉樹
1913年に早稲田大学に入るが、
放蕩し学費を使い果たした末退学。
真面目っ子では無かったんですね笑
その後、貨物線水夫見習いや新聞記者、セメント工場など職を転々とする。
セメント工場に勤めていた際におきた労働事故をきっかけに労働組合を作ろうとするが失敗、解雇される。
その後、名古屋労働者協会に参加し労働争議を指導する。
そして、前述の通り投獄される。
労働事故が彼にとって大きなターニングポイントになったのでしょう。
この事故にあったのは、彼の友人だったそうです。
理不尽と無力感、絶望とに苛まれていたのではないでしょうか。
そして、自身の体験をもとに世の中に問いかけなければ、と思ったのではないでしょうか。
彼の文章を読んでいると
「このままでいいのだろうか?」
という疑問が心にぽっと浮かんでくるのです。
その後、開拓団員として満州(中国東北部)
北安省に赴き、敗戦で引揚げの途中
徳恵駅付近で病没します。
51歳だったそうです。
『蟹工船』小林多喜二にも影響をあたえ
プロレタリア文学の先駆者である葉山嘉樹
代表作『淫売婦』ぜひ聞きに来てください。
お待ちしております!