おはようございます。

『白鳥の歌』
スヴェトロブィドフを演じます、小西です。

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Blog企画の中で、
稽古場レポートを書くのですが。
今朝は流石に書く事も、その思いも、ひどく沈鬱なものになってしまいますね。

『白鳥の歌』はそもそも「遺書」とか「遺言」とか「最後の言葉」と言った意味合いの強いもので、水鳥である白鳥が死の直前にだけその声を上げ、唄うように聞こえる事からその喩えが使われるようになったそうです。

生まれてくるということは、生きるということであり、それはやがて、死ぬという事なんです。
仕方ない。
定められたものなのです。
それでも、僕は今日1日を、何を想って生きるべきか、何を感じ、何を伝えて生きるべきか、毎年毎年考えます。
そして答えは必ず同じです。


善く生きる。


その事にしかどんなに頑張ってもたどり着けない。



夢は見ているか。
人を愛しているか。
求めすぎていないか。
与えているか。
時に振り返り常に前を見ているか。
役に立っているか。
感情をもっているか。



そんな風にして日々が過ぎて、
月日を重ね、
自分は成長しているか。
誰かの幸福に関わっているか。

『白鳥の歌』のたびに、思わずにはいれないのです。
僕らが舞台の上から出来ることは限られているけれど、だからこそ、その想いが目の前の誰かの人生のほんの束の間のものであ」豊かさとなるように、僕がこの「歌」に触れる日まで、叫び続けたいと思います。

僕の端末からはいま、
マックス・レーガーの叙情的アンダンテが流れています。ここのところ、ずっとクラシックを聴いているのです。僕らは生きて、愛して、傷ついて、喜んで、悼んで、また生きる。
そんな事を感じています。

本番まであと二週間。
今日が「なんでもないただの日曜」であることを心から祈って。

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演劇集団アクト青山
テアスタ(春)
『近代古典傑作短編選』
演出 小西優司

3月21日(水)〜25日(日)

3月21日(水)
『バイロン卿の恋文』
作 テネシー・ウィリアムズ
出演 竹田真季 中西彩乃 廣田明代 菊地正仁
13:00/16:00/19:30

3月22日(木)
『赦せない行為』
作 森本薫
出演 小此木富美子 佐古達哉
16:00/19:30

3月23日(金)
『宮城野』
作 矢代静一
出演 山辺恵 高村賢
16:00/19:30

3月24日(土)
『ぶらんこ』
作 岸田國士
出演 桃木正尚 蔭山みこ 小野晋太朗
16:00/19:30

3月25日(日)
『白鳥の歌』
作 A.P.チェーホフ
出演 小西優司 倉島聡
13:00/16:00/19:30


*開場は開演の30分前
*開演後のご入場はご遠慮頂いています
*開演は事情により5分程度遅れる場合があります
*『ぶらんこ』は本編中、喫煙シーンがあります

チケット料金 ¥1500(半券割有り〼)

チケット予約 カルテットオンライン
公演Twitter
演劇集団アクト青山活動ブログ
お問い合わせ先
engeki.act.aoyama@gmail.com


場所
演劇集団アクト青山アトリエ
世田谷区北烏山7-5-9

アクセス
京王線千歳烏山駅より徒歩20分
千歳烏山駅前より小田急バス「吉祥寺行き」にて「ときわ橋」下車1分。
吉祥寺駅より小田急バス「千歳烏山行き」にて「ときわ橋」下車1分。


近代古典戯曲の名作を、日替わりで上演致します。アクト青山が春に送る5つの物語。短編ならではの色濃く現れる作者の魅力を、是非アトリエで間近にお楽しみ下さい。