「検証! メシ食う作品は名作?」

と言う謎のタイトルで始まりました今回の企画。
皆さん、こんな俗説を聞いたことはありませんか?

「名作には食事シーンが入っている」



ここで、
1つの仮説が生まれる訳です。

①「名作には食事シーンがある」
なら、
②「食事シーンのある『ぶらんこ』名作

そう!
そして、

③「名作なら見に来るしかない」!!!!笑



そう言う謎の三段論法でお客様を我らが『ぶらんこ』へ誘導しようという無茶な企画。

それが今回です笑



しかし、
残念ながら、
「名作には食事シーンがある」
は、未だ俗説の域を出ません。


俗説真説にするためには、
「食事シーンのある名作」を紹介して、
見ている方に納得して貰う他無いと笑
まあ、そういう感じなわけです。



僕が紹介するのは、
ご存知「ジブリアニメ」!!!

鉄板だなぁ笑



ちまたではジブリ飯なるものも注目され、
アクト青山からバスで20分ほどの所にあるジブリ美術館でも、こんな企画が。





美味しそうですよねえ笑
演出助手の山辺も行ってきたみたいです。
当初は去年の11月に終了予定だったみたいですが、会期延長とのことで、まだやってるみたいです!
こちらも気になったら足を運んでみてはいかがでしょう。




さて。

食事をする。

何気ないように見えて、
いきいきと描くとなると大変なものです。



食卓を囲んで、

あるいは座を共にして、

人のぬくもりを感じながら、美味しそうに、人と食事をする。

誰しもきっとある体験や記憶ですが、
それが活き活きと描かれることで、
物語や、スクリーンそのものを越えて、

そこに「生きている」ってこと、

そのものを表現しているように思います。

食事シーンが作品の素晴らしさに繋がるのは、その辺にも理由があるのではと思います。

食事をするのは、
例えば植物の光合成であれ、サバンナでの弱肉強食であれ全生物にほぼ共通するものだとたはおもいますが、
食事を通しての心の交流や、人と食べることの喜びみたいなものは、
人間が、一番噛みしめられるものなのではないでしょうか?


僕がジブリを見ていて、
一番「食べる喜び」=「生きる喜び」を感じたのは、
『ハウルの動く城』
です!

ご存知の方も多いとは思いますが、

主人公のソフィーは、
帽子屋の長女として真面目で勤勉に、
でも若い娘らしい華やかな生活には縁遠く、自分の心には不自由に暮らしています。

荒れ地の魔女(美輪明宏さんの高慢クソババアからヨボヨボおばあちゃんまで見れる美味しいキャラです笑)

おばあちゃんになる呪いをかけられ、
それとは引き換えに、ある種の開き直りから、自由への一歩を踏み出します。


家を逃げ出し街から離れた所にあると言う恐ろしい動く城のところまで、
言わば身投げみたいに旅立ち、

その先でタイトルにもある「ハウルの動く城」に出会うのです。


そこで、きったならしい部屋や男2人暮らしのちらかった生活を前に、
ソフィーの人生で初めての「なんとかせにゃ!」と言う能動性が生まれていくのです。

そこで作られる料理がコレ!
(作ったのは途中からハウルでしたが)


べーこん! べーこん! べーこん!

厚い! ジュージュー! 美味そう!


堪らないですね笑
コレ見たあとはだいたいスーパーに走ってベーコン買って焼いて食べます笑

ハウルとその弟子、ソフィー+妖精カルシファーの3人+αで食卓を囲います。


それの美味そうなこと。
そして、楽しそうなこと。

高級料理店や、実家でのご飯でもなく、
死にに行った場所で食べたベーコンエッグですが、
恐らくソフィーの生涯で一番の、楽しい食事であったのだと思います。


結局、ご飯は誰と食べるか。
あの時のソフィーは、
死ぬことを考えた先で一番の「生きている」瞬間が描かれてるんじゃないかと思うと、

人間の、ものを食べるってことの特別さって、けっこうあるんじゃないかと。

やっぱり、食事シーンがある作品は名作だなぁ……







あ!!!

これは立証されたんじゃないですかね?(そうか?)

「食事シーンがある作品は名作」

ちょっと納得しちゃった方、
と言うことは、『ぶらんこ』も名作ですよ!

これは来るっきゃない!

とにかく、見に来て下さいね笑
くだらない企画にお付き合いありがとうございました笑

ではまた来週ー!


『ぶらんこ』
夫役、
桃木正尚でしたー!

(あ、これ髪切る前だ)







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演劇集団アクト青山
テアスタ(春)
『近代古典傑作短編選』
演出 小西優司

3月21日(水)〜25日(日)

3月21日(水)
『バイロン卿の恋文』
作 テネシー・ウィリアムズ
出演 竹田真季 中西彩乃 廣田明代 菊地正仁
13:00/16:00/19:30

3月22日(木)
『赦せない行為』
作 森本薫
出演 小此木富美子 佐古達哉
16:00/19:30

3月23日(金)
『宮城野』
作 矢代静一
出演 山辺恵 高村賢
16:00/19:30

3月24日(土)
『ぶらんこ』
作 岸田國士
出演 桃木正尚 蔭山みこ 小野晋太朗
16:00/19:30

3月25日(日)
『白鳥の歌』
作 A.P,チェーホフ
出演 小西優司 倉島聡
13:00/16:00/19:30


*開場は開演の30分前
*開演後のご入場はご遠慮頂いています
*開演は事情により5分程度遅れる場合があります
*『ぶらんこ』は本編中、喫煙シーンがあります

チケット料金 ¥1500(半券割有り〼)

チケット予約 カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/kessakutanpen
公演Twitter
https://mobile.twitter.com/3gatsuteastaact
演劇集団アクト青山活動ブログ
https://ameblo.jp/act-aoyama
お問い合わせ先
engeki.act.aoyama@gmail.com


場所
演劇集団アクト青山アトリエ
世田谷区北烏山7-5-9

アクセス
京王線千歳烏山駅より徒歩20分
千歳烏山駅前より小田急バス「吉祥寺行き」にて「ときわ橋」下車1分。
吉祥寺駅より小田急バス「千歳烏山行き」にて「ときわ橋」下車1分。


近代古典戯曲の名作を、日替わりで上演致します。アクト青山が春に送る5つの物語。短編ならではの色濃く現れる作者の魅力を、是非アトリエで間近にお楽しみ下さい。