おはようございます。
こんにちは。



演劇集団アクト青山主宰の小西です。
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はい。
昨日までortensia第二回公演の真っ只中。
でした。


で、
次は来月に迫った『近代古典傑作短編選』のブログと稽古を重ねていって3月25日(日)に本番です。




え。





…一カ月。
…一カ月しかないの?





稽古したっけ?さとし。




(笑)




あれなんですよ。
まだ、物語の稽古はしてないです。
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ここまでにしたのは「訓練」ですね。


倉島を役者の体にすること。
倉島を役者の心意気にすること。
倉島を役者の命にすること。


これは僕の中では大切なことなんです。


書いてあるセリフの「感情」を考える。
とか、
くだらないんです。
はいはい、やってなさい。って感じ。


態度、様子、
何が、何故、どこへ、どんな風に、誰と。
なんです、演劇は。
セリフなんてのは、
必要と都合と、成り行きと、強制と説明。
そんなもんです。


倉島にそれをわかって欲しくて、
ここまでは稽古してきました。
稽古?
訓練!
(笑)

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ここからは、
二人で物語を創り出せるか、
物語を作り出すために、
どんな人が、どんな事を、どんな風に、
感じているかを演じあって、
それを管理調整していくんです。




人間が二人出てくれば物語は生まれます必然的に。




ま、というのは簡単なんです。
問題は、


人間が二人


出て来れるのか?


物語


は、どうしたら生まれるのか?


必然的に


というのはリアリティを含むのか。



ってこと。

つまり、
台本が完成してるということは、
感情のガイドラインがある
(かのようにみえる)
という事であり、その時点で「予定調和」なんです。この予定調和が物語からリアリティを奪ってしまう。

よく、そうならないために「新鮮に」とか「楽しんで」とか聞きますけど、ふざけんなって話です。そんな解決方法で演劇を芸術になんかできないんです。


物語を台本の中に見出して、
それを説明する事を俳優の仕事にした日から、
お芝居なんてくだらないものです。


僕らは、
台本に書かれた人間を
人間として板の上に乗せ、
その姿をご覧いただいて、
お客様のココロに物語を生み出す。
その整合性を、
舞台から客席へ、客席から舞台へ
感情を媒体として繋ぎ合わせ感動に変えていく。
それが、お芝居です。
これが、出来る人が俳優です。役者です。
僕は舞台の上では何一つ説明しないし、
僕は舞台の上では何一つ説明したくない。
すごいと感じてもらいたいだけなんです。
必要ならリアリティもファンタジーも使います。
「リアリティなんです」
「ファンタジーなんです」
じゃない。
客席との接着剤に使うものを、
テーマとか在り方とかにしない。


そう思って、稽古(いや、訓練)してます。


ここからは、
倉島が喰らい付いてくるのか、
置いていかれるのか、
僕には関係ないんです。
導く事もしないです。
ここから先、僕らにあるのは、
役者×役者の純然たる存在意義との葛藤です。
それを超えて、本番に向かうんです。


稽古場レポートかな、これ(笑)

とにかく来月をお楽しみに!
以上!

チャオ♡

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演劇集団アクト青山
テアスタ(春)
『近代古典傑作短編選』
演出 小西優司

3月21日(水)〜25日(日)

3月21日(水)
『バイロン卿の恋文』
作 テネシー・ウィリアムズ
出演 竹田真季 中西彩乃 廣田明代 菊地正仁
13:00/16:00/19:30

3月22日(木)
『赦せない行為』
作 森本薫
出演 小此木富美子 佐古達哉
16:00/19:30

3月23日(金)
『宮城野』
作 矢代静一
出演 山辺恵 高村賢
16:00/19:30

3月24日(土)
『ぶらんこ』
作 岸田國士
出演 桃木正尚 蔭山みこ 小野晋太朗
16:00/19:30

3月25日(日)
『白鳥の歌』
作 A.P.チェーホフ
出演 小西優司 倉島聡
13:00/16:00/19:30


*開場は開演の30分前
*開演後のご入場はご遠慮頂いています
*開演は事情により5分程度遅れる場合があります
*『ぶらんこ』は本編中、喫煙シーンがあります

チケット料金 ¥1500(半券割有り〼)

チケット予約 カルテットオンライン
公演Twitter
演劇集団アクト青山活動ブログ
お問い合わせ先
engeki.act.aoyama@gmail.com


場所
演劇集団アクト青山アトリエ
世田谷区北烏山7-5-9

アクセス
京王線千歳烏山駅より徒歩20分
千歳烏山駅前より小田急バス「吉祥寺行き」にて「ときわ橋」下車1分。
吉祥寺駅より小田急バス「千歳烏山行き」にて「ときわ橋」下車1分。


近代古典戯曲の名作を、日替わりで上演致します。アクト青山が春に送る5つの物語。短編ならではの色濃く現れる作者の魅力を、是非アトリエで間近にお楽しみ下さい。