と言うことで、作品後記でございます。
ロパーヒン役をつとめさせて頂きました、桃木正尚です。

まず、
雨天の多かったなか劇場まで足をお運び頂いたお客様方には、大変感謝しております。ありがとうございました!
そして、共演者やスタッフの方々、同時公演となったヘッダ・ガーブレルご出演の先輩方にもお礼申し上げます。
皆様のおかげで思い出に残る良い公演となりました。
最後に、桜の園ではその演出をして下さった主宰・小西さんには、ご指導賜った事と共にこの十年分のご縁に感謝を。貴男と言う方のお陰で、僕はアクトで第二の人生とも言うべきものへこの指がやっとかかり、そして、一先ずこのまま歩んで行きます。
そして、いつかは。

この半年は本当に楽しいものでした。
そして、やはり至らなさと言うものとも出会いました。生来楽観的で及び腰である僕はそいつとの格闘がまだまだ足りません。
何時かのために、今日からでも、今からでも。

話したいことはあるのにまとまりません。
そう言う正解は思考を粘土みたいにこねこねして、ある日正解と思しき形が見えてくるもので、多分今はすんなりとはいきません。
これは生来のものでなく無口で照れ屋な親父と、明け透けで実直な母親の育て方によるものであると自負しておりますが、気持ちを喋るのに嘘はつけない、されとてストレートにものも申せない性分です。難儀なものですが、そうして、こう言う婉曲でとりとめの無い文章が出来上がるのです。
そしてご覧の通り脱線も得意です。

何が言いたかったのかな。

あ、僕この春就職致します。
忙しくなるとは思いますが一先ず籍はアクトにいれたまま。この先どうなるかはわかりませんが、何時かのために。
人生は絶え間なく連続した問題集だと人は言いますし、永遠の学舎とも人は言います。
桜の園は売れたけども、それでも地球は回るし新しい朝はやってくるしそのうち次の春がくる。

何が言いたかったのかな。

いつかきっと、
世界を革命する力を。

何時かのために、
明日からも精進致します。

アクト青山、
2015年春公演、
第二回新人公演『桜の園』、
ロパーヒン役、
桃木正尚でした。