こんちはー

演劇集団アクト青山主宰の小西です。
どうやら、週末の金曜からテアスタ本番ですね。
あっという間の半年でした。
この瞬間のために半年稽古をしてきたのだから、いかにして自分たちの芝居をするか、それが大切だと思います。
そこにしか、光はなく、結果もないのだから。


さて、テーマがですね。




夏の思い出
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です。
なんやねん、このお題。
夏の思い出かぁ。
あるかな?
(笑)



僕は、ペナルティスポットにボールを丁寧に置いて、ボールから三歩下がる。
ゆっくりと顔を上げて、両手を腰にあてる。照りつける太陽は中天をいままさに越えようとしていた。遠くで蝉がないていた。GKは両手を広げて僕を睨みつけた。
僕は目を合わすことを避けて、ベンチをみた。監督は足を組んだままサングラス越しに僕を見ていた。マネージャーは立ち上がり両手を祈るように合わせていた。
笑いのようなものが込み上げて来た。

これが、PKか。

高校生になって、初めてのPKだった。
もう一歩、ボールから下がる。
ホイッスルが鳴り響く。
何も考えなくていい。右足でステップを始めて、左足を一閃する。左隅へ。
ネットが揺れる。ベンチは熱狂し、チームメイトが喜んでいる。
確か、17歳の夏だった。
これ以降、僕はただの一度もPKを外したことがない。必ず同じ場所に、同じように蹴り込んだ。

あの頃、僕の左足は、右手みたいに器用だった。想像出来ることのほとんど全てを創造した。
真夏の焼けるような砂の上で、僕はずっとサッカーボールを追いかけていた。

夏の思い出。
生脚の女の子にも、パステルカラーの水着にも、立てなくなるまで飲むビールにも興味がなかったあの頃。
サッカーボールと左足があれば、幸せだった。
夏の思い出。
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だいぶ、汚れたな、俺。
(笑)



さぁて、明日の天気は?
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あ?
明日の抱負もテーマなの?
仕方ない。

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です。