こんちは。
代表の小西です。

今週土曜日は『アクターズ』の2度目の通し読み。
結構重要ですね。

まずは最初から注意しているいくつかのことが改善されているか?
次に表現者としてのチャレンジが出来ているか?
最後にこの作品を通して何を伝えたいのか?

大体この3点について大まかな答えが出てしまうからです。

僕は、半年という稽古プランの中で幾つかのターニングポイントと、試練と、達成を準備していて、そこへ向かっていかにチームワーク良くチャレンジしているかを常に観察しています。
そしてそれは、対策に取り組む際の絶対的に必要なある種のコンビネーション形成に必要な作業だと思っています。
いくら、面白い俳優が存在しても、それ一人では爆発力が小さい。
爆発力はコレクティブなところからスタートして個人の能力を経て作品完成に帰結してほしい。
そう思っているわけです。

劇団内オーディションが既に開始されていて、僕の手元には『スコアブック』があります。
そこには一人一人について細かく様々な情報が記載されています。
その一方で、相手役とのコミュニケーション、チーム内での存在意義、個人の力と全体との調和とを僕は観察し、より美しいアンサンブル、より激しい個性の表出を探しています。

なぜなら。

演劇は一人ではでいないからです。

月曜日には『華々しき一族』の最初の通し稽古です。
非常に楽しみです。
まだ一巡目だし、濃い中身よりも役者の表情や、喜びや、表現する自由を感じてほしいと思っています。
悩んでも出来るようにはならないのです。
料理と一緒。
キッチンに立っていくら悩んでも完成しない。
食材を取り出し、おいしいと信じる方法で調理し、分からなくなったら本を読んだり、DSを開いたり(笑)、友達に電話したりしてチャレンジするしかない。
いまの、アクトの後輩たちにとって、刺激的で、素晴らしい体験となるような通し稽古を期待しています。

完成は、させてあげる。
悩みも、解消してあげる。
出来ないことは何一つなくなる。
みんなは、自信を持ってスポットライトに下に出ていけばいい。
僕は、それを見ていたい。

そのための。

今週は最初の山です。