『ルマンの太陽』こと松井大輔が日本代表に合流して、スイス戦に出場した。
単なるやんちゃな天才肌だった男は、魅力溢れるフットボーラーになっていた。
とても、嬉しかった。
彼の赤いスパイクも、ドリブルも、相手を交わすために飛び上がる仕草も細い目も、何もかもがチャーミングに見えて仕方なかった。
パープルサンガにいた頃の彼は、潜在能力をもてあまし、努力を怠る平凡な「天才」だった。
フランスに渡って、様々な困難と戦いチームメイトの信頼を得、サポーターに愛された男は間違いなく、この日本代表の救世主となるだろう。一対一の強さ、縦への邁進力、フィニッシュへのこだわり。中村俊輔と二人、たくさんのゴールを演出するであろうことは容易に想像がつく。南アフリカ大会で、松井には14番をつけて欲しい。