映画「怒り」を先日観ました。

見終わった後、何とも言えない気持ちになり、しばらく席から立てませんでした。

正しさとは何か、人を信じることとはどういうことか、本当にいろんなことを考えさせられる作品でした。

自分に近い存在であればあるほど、殺人犯かもしれないと知ってしまった時の衝撃って想像も出来ないものだと思います。

正体不明の3人の男を松山さん、綾野さん、森山さんが、とても意味深な、良い意味で惑わせる、迷わせるように演じてらっしゃったからか、物語にものすごく深みが加わって、全く先の展開が、誰が犯人かの確証が持てずで、とても引き込まれました。

謎が多い人って、一見近寄りがたい雰囲気があるけれど、それと同時にすごく気になる存在、惹きつけられる存在でもあると思います。

“他人に言えない過去を背負っている人でも、人との関わりを拒みながらも、心の奥底では他人との繋がりを求めている。”

映画「悪人」とも通じるテーマが、今作にもあると思います。

思い通りにならないことへの怒り、信じていた人に裏切られた時の怒り、そして信じることが出来なかった自分への怒り、

“怒り”ってこんなにも人を揺さぶるものなんだなと観ていて感じました。

最後、大切な人を疑ってしまったことに対する後悔、自分の不甲斐なさ、罪悪感、もはや言葉じゃ 言い表せない想いを泣き叫ぶ、残された者それぞれのシーン、すごくグッときました。

それと、物語の中には、人間ドラマだけじゃなくて、風俗、LGBT、沖縄の米兵問題など、難しいテーマも描かれていて、何一つ見落とせないことばかりでした。

もはやミステリー映画のような“犯人は誰なのか”なんてことは、この作品のテーマじゃなかったように思います。

“人を信じることの大切さ”この映画から改めて教わりました。

観れて本当に良かったです。

それと劇中の中に出てくる「沖縄の味方にはなれないけど、お前の味方にはなる」っていう台詞、とても素敵な台詞だなと思いました。

僕も、多くの人の助けにはなれないかもしれないけれど、せめて自分の周りにいる人、自分と関わってくれている人の助けにはなりたいなと思います。


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