仕事に疲れ、マンションに辿り着き、エレベーター乗る。
部屋のある階に勝手に運んでくれる箱。
その箱が今まさに開こうとしている。
開いた先には何もない。
それが普通だ。
しかし、
今回は違った。
箱の中に、奴がいたのである。
どこから侵入したのか。
持ち込まれたものか。
わからぬ。
しかし眼前に確かにいるそいつは、
開いた瞬間に動き出し、
エレベーターの隙間に入っていったのである。
あいつら。
こんな所にまで生息範囲を広げたのか。
エレベーターの隙間の奥に入ったことはないが、
いる、
ということがわかった。
それからというもの、
エレベーターに乗る前は、
変な緊張を感じるようになった。
こんな風に、
虫、特に嫌なものほど突然出くわすもので、故に嫌なのだ。
綺麗なもので洗い流す作業をする。
