生田拓馬273 見るということ電車を待つ人が多数いる中、構内の鏡を使い、ナルシスト夜露死苦ってな調子で、髪型をチェックしてるやつがいた。 羞恥心の欠片もないなと思いながらも羨ましく思う。 あれだけの人の前で、あんなことは出来ない。 あれをやってるやつは大抵、うーんって感じなやつ。 ビジュアルが普通なのである。 しかしよく考えればそうだ。 カッコイイやつは、あんなことしない。 見なくていいのだから。 見る必要があるから、見ているのだ。 だが、彼はそれを分かっていないのである。 見る必要がある。