生田拓馬235 あるカップル街中を歩いていると、喧嘩中のカップルをよく見かける。 どう見てもカップルであるのに、二人とも別の方を向いていて、黙っている。 女の子は下を向いて、男はちらちら彼女を見ながら、沈黙を気にしている状態。 喧騒の中にいて、でもそこに注目してしまうと、そこだけはやはり景色が暗い。 その二人の微妙な空気がそうさせているのか、あるいは俺の気のせいか。 そんな姿を見ると、申し訳ないのだが、笑ってしまう。