先日、無事出産しましたとお手紙が来ました。

顔が浮かんでいたから、通じていたんだな。と思って嬉しくなりました。

彼女の手紙にはこう書いてありました。


先生と初めてお会いした日

「仕事辞めれないの?」と言われたこといつも頭に浮かんでいました。

と。



職場の先輩に紹介され来店。

先輩の仕事の状況を見てハードな仕事ぶりを知っていた私は

問題ない彼女の基礎体温を見て、仕事さえやめてくれればすぐに妊娠する。

と思ったのです。

しかし、たぶんその会社はいろいろな制度や待遇がよく女性のキャリア形成も

しっかりと考えてくれるような大きな会社だったのでしょう。

辞めたくない。と言いました。



でも、結局、彼女はいろいろな経験を経て、会社を辞めるという結論を出した。

だからこそ子供を授かることができたと私は思います。



子供を授かる。

授かりものだと。

大事な授かりものなのだから一生懸命育てる。


日本には、男性の勇ましさ、強さ、女性をいたわる思いやり優しさ。

それにこたえる献身的な女性の愛。というのが美とされてきています。



時代は変わってもそれは変わらない。と私は考えるのです。

であれば、男性の給料の平均をあげて、女性が働かなくても生活ができる

育児ができる環境を整えることが現実的ではないかと思うのです。



私は娘を妊娠した時、本当に死ぬかと思うくらいつわりに苦しみました。

つわりが酷すぎて産休を取るどころかその前に辞める人もいると思います。

通勤時に長時間立ちっぱなしでいることも良くないと思います。

電車の急停止によって胎盤がはがれそうになりずっと安静になってしまったという女性もいます。

その場合はやはり会社を辞めなければいけません。


私は自由に出勤日、出勤時間を変更することができたから仕事を続けていくことができましたが

自由に決められない人はそうはいかないでしょう。



子供を授かって、妊娠を継続し、出産し、寝不足地獄の3年間を過ごしながら仕事をするのは

本当に大変なことなのだなと思います。

フルタイムで復帰されていらっしゃる皆様には本当に敬服いたします。