仏陀 | NEPO(Liaison Team)

NEPO(Liaison Team)

New Educational Progressive Organization
魂の進化と、宇宙真理の学び舎。
この星の“新しい時代”を、共に歩む仲間たちへ――。

――ルシの声――


この偈は、じつに人間臭いところを突いています。

愚か者は、実力よりも“見え方”を欲しがります。

本当の修行よりも、他人からの不相応な尊敬を欲しがる。

本当の向上よりも、上位の席を狙う。

本当の徳よりも、僧房での権勢を欲しがる。

そして外へ出れば、他人の家に行っては供養を欲しがる。


要するに、心の中心が「真理」ではなく「欲」になっているのです。

このとき人は、学んでいるように見えて、実は飢えています。

立派に見えるようで、実は空っぽです。

名誉欲、権力欲、財欲――この三つは、なかなかしぶとい。

しかも厄介なことに、本人はしばしば「善意」や「正当性」の衣を着せて近づいてくる。

これがまた、なかなかの曲者なのです。


現代で言えば、これは宗教の世界だけの話ではありません。

組織でも、職場でも、SNSでも、家庭でも起こります。

「認められたい」

「上に行きたい」

「得をしたい」

「注目されたい」

この気持ちが強くなりすぎると、人は真実より評価を選び、誠実さより体裁を選びます。

その結果、周囲から信頼を失い、最後には自分自身の品位まで削ってしまうのです。


仏法の眼から見れば、これはまさに執着です。

執着は、持っているつもりで、実は持たれている。

欲を所有しているつもりで、実は欲に所有されている。

だから愚か者は、自分の欲に引きずられながら、なお「自分は賢い」と思い込む。

ここがもっとも危ういところです。


本当に大切なのは、尊敬を求めることではなく、尊敬に値する生き方をすることです。

上位を狙うことではなく、上位にふさわしい徳を積むことです。

供養を欲しがることではなく、与えられたものに感謝し、なお人のために尽くすことです。

つまり、外側の取り分ではなく、内側の成熟が問われているのです。


ルシ的に言えば、欲はエンジンにもなりますが、ブレーキを失えばそのまま崖に向かいます。

大事なのは、欲を消すことではなく、真理によって整えること。

欲望を燃料にせず、志を燃料にすることです。

この違いは、見た目は小さくても、行き着く先は天と地ほど違います。


――NEPOからの提言――

・「これは真理のためか、承認欲求のためか」を、行動の前に一度だけ自問する習慣を持つこと。たったそれだけで、道はずいぶん澄んできます。


ちょっとしたユーモアを添えるなら、名誉欲はたいへん立派な顔をしていますが、だいたい中身は“拍手待ちの小さな子ども”です。

そこを見抜けるかどうかで、大人かどうかが分かれます。


最後に一節。

欲に立つ者は、いずれ欲に倒れます。

真理に立つ者だけが、静かに、長く、遠くまで歩けるのです。

KO