No. 1,202 こころのメモ951(ACアダルトチルドレン札幌

189/365 【心的外傷と回復】積極的にことを始める能力


こんにちは村上です。
ジュディス・L・ハーマンの『心的外傷と回復』から一部抜粋して話しています。
本書は、戦争で受けた心の傷と、レイプや虐待で受けた心の傷は、同質のものであり、回復にはPTSDへの理解や、専門的な治療、セルフケアが必要で重要であると説明しています。
少しでも生きづらさが楽になるようなヒントになればと思います。


p205から参照します。




心的外傷と回復
第七章 治癒的関係とは p.205

 心的外傷の体験の中核は何であろうか。それは、無力化disempowermentと他者からの離断disconnectionである。だからこそ、回復の基礎はその後を生きる者に有力化empowermentを行い、他者との新しい結びつきを創るcreation of new connectionことにある。回復は人間関係の網の目を背景にしてはじめて起こり、孤立状態においては起こらない。生存者は心的外傷体験によって損なわれ歪められた心的能力を他の人々との関係が新しく蘇る中で創り直すものである。その心的能力には「基本的信頼を創る能力」「自己決定を行う能力」「積極的にことを始める能力」「新しい事態に対処する能力」「自己が何であるかを見定める能力」「他者との親密関係を創る能力」がある1。これらの能力はそもそもが他者との関係において形成されたものであり、まさにそのように再形成も他者との関係においてなされなければならない。

1.E.Erikson,Childhood and Society,2nd ed.(New York:Norton,1963).





心的外傷を負うことは、


もしかしたら、


自ら積極的に何かを始めるときに


何らかの影響を与えるかもしれないという
話しをします。







生活していて、

何かを見つけたときに

「やってみたいな」という

好奇心からの衝動を感じるときが

誰しもあるかと思われます。





そうですね、

見知らぬことや
長年思いつつも


日々に追われて忘れてしまい


繰り返し出てくる

『やりたいこと』。



あなたにもあるのではないでしょうか

(何かのせいにする、自分事として捉えることを拒否するという主張、他人事には積極的に介入しようとしてしまう同一視、自分のなかにある邪悪さを認めない、ゼロ100、幼児性、大人になりたくないよ)





その思いは、

まるで春の新芽のようで

固いアスファルトから

飛び出したくてウズウズするかのよう


でも。。


そんな芽生えようとする
幼いいのちを
踏み潰すかのように


ネガティブ襲来


いつも

"できない波"が押し寄せて

何事もなかったかのように
好奇心を

さらってしまうのかもしれません。






「積極的にことを始める能力」とは、



自らの衝動性を認めつつも

先を見通すことも行いながら

それでも

好奇心を大切にしながら

自分が自分をあたかも

育てていくように

結果だけに捉われず

様々な体験を通じて

自らの成長を促す


行動力のことを言います。



このように見てみて
何か感じられることはありそうでしょうか?





もし、

意識をシャットダウンしたくなるような
気持ちになるなら

心になんらかの
傷つきがあるのかもしれませんね。



ただし、

ここで言いたいのは



「積極的にことを始める能力」


誰にも備わっている能力であり

それが

傷つき体験によって

損なわれていることで

やってみたい気持ちがあっても

行動することが難しい場合があるということ。




自分のなかで
モヤモヤしてしまうのには
理由があるということです。








ボク自身の感想としては、

10代から20代まで考えなしに
行動してしまいましたが
幸運なことに
色々と経験させて頂きました。


自分にとっては
良いこともそうじゃないことも
当時はあったように思います。


でも、

何か一つでも違ったら

今の幸福感は得られていないですし

たくさんの人たちがあっての
今なので

迷惑をかけたりわかり合えなかったり
ボクが縁を切ってしまったりと

未熟なことでダメだったなと思うことはあります。



だけど、

50歳を過ぎた今言えることは

その時
選択することがベストであり
感情は自分だけのもの。


イニシアチブは
誰にも渡してはいけません。

誰にもです


自分の人生なのだから

自分が
考えて
決めて
行動した先には


反省することはあるかもしれないけれど
後悔することはないんじゃないかなって



だから、

「積極的にことを始める能力」

また使えるようになるために

自分には
何ができるのだろうと考えることから

始められたらいいんじゃないかなって思います。






みすず書房ホームページ


※当記事の参照元
心的外傷と回復 ジュディス・L・ハーマン 著 中井久夫 訳 小西聖子 解説/1998年9月10日 第10刷発行/みすず書房/400ページ/6,600円+税






担当心理カウンセラー
村上なおと

カウンセリングサロン Anela
札幌市中央区北3条西18丁目2-11 ブランノワールW18.exe 301号
・地下鉄東西線の西18丁目駅より徒歩8分


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