No. 1,196 こころのメモ945(ACアダルトチルドレン札幌

183/365 【心的外傷と回復】治癒的関係とは


こんにちは村上です。
ジュディス・L・ハーマンの『心的外傷と回復』から一部抜粋して話しています。
本書は、戦争で受けた心の傷と、レイプや虐待で受けた心の傷は、同質のものであり、回復にはPTSDへの理解や、専門的な治療、セルフケアが必要で重要であると説明しています。
少しでも生きづらさが楽になるようなヒントになればと思います。

p205から参照します。




心的外傷と回復
第七章 治癒的関係とは p.205

 心的外傷の体験の中核は何であろうか。それは、無力化disempowermentと他者からの離断disconnectionである。だからこそ、回復の基礎はその後を生きる者に有力化empowermentを行い、他者との新しい結びつきを創るcreation of new connectionことにある。回復は人間関係の網の目を背景にしてはじめて起こり、孤立状態においては起こらない。生存者は心的外傷体験によって損なわれ歪められた心的能力を他の人々との関係が新しく蘇る中で創り直すものである。その心的能力には「基本的信頼を創る能力」「自己決定を行う能力」「積極的にことを始める能力」「新しい事態に対処する能力」「自己が何であるかを見定める能力」「他者との親密関係を創る能力」がある1。これらの能力はそもそもが他者との関係において形成されたものであり、まさにそのように再形成も他者との関係においてなされなければならない。

1.E.Erikson,Childhood and Society,2nd ed.(New York:Norton,1963).





そうですね、

心的外傷を負うほどの

心の(人によってはからだも)傷があるまま

大人になった人は、


自分でもよくわからない不調を
心身ともに抱え続けていると思われます。




治癒と一口に言っても様々な方法があり、
ここでは
回復には自分と相手との関係を通じて、


信頼する(される)ことが大事だと言っています。



「基本的信頼を創る能力」
「自己決定を行う能力」
「積極的にことを始める能力」
「新しい事態に対処する能力」
「自己が何であるかを見定める能力」
「他者との親密関係を創る能力」


このように能力と言うと

とてもハードルが高く感じるかもしれませんが、

元々、人間には備わっている能力であり、


心的外傷体験がこれらの能力の
成長や変化を阻害したり傷つけたりして、


本人の人間としての成熟を阻むと言っています。



これからどんな風に治癒していくのがいいのか、考えてみましょう。

簡単ではないですし、即効性はないですが


自分、という存在をありありと
全体として実感できたら


これ以上は望むべくもない
歓喜を感じられることでしょう。





それが、もしかしたら
幸せと呼ばれる感覚なのかもしれません。




みすず書房ホームページ


※当記事の参照元
心的外傷と回復 ジュディス・L・ハーマン 著 中井久夫 訳 小西聖子 解説/1998年9月10日 第10刷発行/みすず書房/400ページ/6,600円+税






担当心理カウンセラー
村上なおと

カウンセリングサロン Anela
札幌市中央区北3条西18丁目2-11 ブランノワールW18.exe 301号
・地下鉄東西線の西18丁目駅より徒歩8分


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