No. 1,192 こころのメモ941(ACアダルトチルドレン札幌

179/365 【心的外傷と回復】恐怖〜狭窄⑧


こんにちは村上です。
ジュディス・L・ハーマンの『心的外傷と回復』から一部抜粋して話しています。
本書は、戦争で受けた心の傷と、レイプや虐待で受けた心の傷は、同質のものであり、回復にはPTSDへの理解や、専門的な治療、セルフケアが必要で重要であると説明しています。
少しでも生きづらさが楽になるようなヒントになればと思います。

屈服による無感覚反応を反映している「狭窄」のページ、p61〜69から参照します。



心的外傷と回復
第二章 恐怖 狭窄 p.65  15行目

 たしかに意識の解離性変化、いや中毒でさえも、完全な孤立無援感の時点では適応的といえるかもしれないが、危険が去った後には非適応的なものとなる。これらの変性状態は外傷体験を通常の意識から隔離するので、治療に必要な統合を妨げる。困ったことに、狭窄あるいは解離状態は外傷後症候群の他の症状のようにやはりきわめてしつこく続くことがわかっている。リフトンは「心的マヒ状態」が戦争および災害の後を生きる者に普遍的であるとして、これを「マインドの麻痺paralysis of mind」とたとえた50。
 侵入症状もそうであったが、狭窄症状も最初に学者が記したのは記憶の領域であった。ジャネは外傷後記憶喪失というものとは「意識野の狭まり」によるものであって、これが苦痛な記憶を通常の意識から切り離してsplit offおいてくれるのであるとした。受け持ちのヒステリー患者たちは、催眠性トランス状態におかれると、解離してある事件をみごとなまでに詳しく再生できるようになる。たとえば、ジャネの患者イレーヌはその母の死の前後の二カ月間はびっしりと記憶を喪失していると述べていたが、トランスに入ると、その二カ月の拷問のような事件を、母の臨終の場面も含めて、まるで今起こっているかのようにことこまかに再生することができた51。

50.Lifton,Concept of the Survivor.
51.P.Janet,L'Etat mental das hystériques(Paris:Félix Alcan,1911).



人によっては、

この説明が自分の混乱には

意味があるのだと

教えてくれる内容なのかもしれません。




繰り返されるフリーズは、

心を守ってくれる反応であり

痛みを感じさせないことで

生き延びることができる。




ただし、それと引き換えに

本来なら感じられるはずの

感情が

感じられなくなるのかもしれません。




人によっては、

感情を色にたとえることがありますが


明るい色たち。。赤やオレンジや黄色といった


温かみのある感情が


どこかに行ってしまったような


欠けてしまったような感覚であるのかもしれません。




残った冷たい色たちは、
何を訴えているのか。。




いつか、

虹のような感情たちが肩を組み


自分に微笑みかけてくれる


そんなイメージも悪くないように思います。





視界が狭くなりマヒする時間が長いと


自分という存在が


わからなくなっても不思議じゃないと思います。





ありありとすべての感情が感じられますように





みすず書房ホームページ


※当記事の参照元
心的外傷と回復 ジュディス・L・ハーマン 著 中井久夫 訳 小西聖子 解説/1998年9月10日 第10刷発行/みすず書房/400ページ/6,600円+税






担当心理カウンセラー
村上なおと

カウンセリングサロン Anela
札幌市中央区北3条西18丁目2-11 ブランノワールW18.exe 301号
・地下鉄東西線の西18丁目駅より徒歩8分


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