No. 1,191 こころのメモ940(ACアダルトチルドレン札幌

178/365 【心的外傷と回復】恐怖〜狭窄⑦


こんにちは村上です。
ジュディス・L・ハーマンの『心的外傷と回復』から一部抜粋して話しています。
本書は、戦争で受けた心の傷と、レイプや虐待で受けた心の傷は、同質のものであり、回復にはPTSDへの理解や、専門的な治療、セルフケアが必要で重要であると説明しています。
少しでも生きづらさが楽になるようなヒントになればと思います。

屈服による無感覚反応を反映している狭窄」のページ、p61〜69から参照します。



心的外傷と回復
第二章 恐怖 狭窄 p.64  15行目

 外傷を受けた人で内発的に解離をなしとげることができない人たちはアルコールや麻酔類を使ってそれに似た感覚マヒ状態を作り出そうとすることがある。戦時における兵士の行動を観察したグリンカーとスピーゲルは、同じ班の戦死者数とアルコール乱用とが正比例することに気づいた。すなわち兵士たちがアルコールを用いるのは明らかに孤立無援感と恐怖との感覚強度が増大しつつある時にこれを消去しようとする目的であろう46。外傷を受けた人は、アルコールをはじめ種々の薬物への依存を彼らの本来の問題の上に重ねるという大変な危険を冒す。これはどうも明らかなことのようである。心理学者ジョゼフィナ・カードはベトナム戦争時代の帰還兵とその非軍人仲間とを研究して、外傷後ストレス障害を発症した兵士は、麻酔薬類およびstreet drugsを大量に用いる確率も、復員後アルコールあるいは薬物濫用による問題のために治療を受ける確率も、はるかに高いことを証明した47。

46.Grinker and Spiegel,Men Under Stress.
47.J.J.Card,Lives After Vietnam:The Personal Impact of Military Service(Lexington,MA:D.C.Heath,1983).



アルコールや薬物などで、意識をマヒさせなければならないほどの、つらさがあるということですね。


自分のなかで再生される記憶が、つら過ぎて感情の処理が追いつかないため、アルコールなどに依存して、記憶が飛ぶほど飲酒することはないでしょうか?


または、摂食障害はどうでしょう?


うつは?


パニックや強迫性は?


これらのまるで自分を追い詰めるかのような心の病と心的外傷は無関係ではないのかもしれません。



良い・悪い、正解・不正解といった
二分法で判断するのではなく、

依存したり何かにこだわったりすることには
理由があるという根本を見つめてみると、

自分の本心がだんだんと訴えてくるのかもしれません。



自分と誰か、という関係性は横に置き




自分が抱えていることに
意識を向けてみることが
少しずつ


どん底からはい上がっていくためには
必要なことなのではないでしょうか?




自分には、
回復しよう、よくなろう、改善しようとする
持ち前の力が備わっています。



誰かからのアドバイスが時に助けになりますが、



自分を助けるのは誰でしょう?






みすず書房ホームページ


※当記事の参照元
心的外傷と回復 ジュディス・L・ハーマン 著 中井久夫 訳 小西聖子 解説/1998年9月10日 第10刷発行/みすず書房/400ページ/6,600円+税






担当心理カウンセラー
村上なおと

カウンセリングサロン Anela
札幌市中央区北3条西18丁目2-11 ブランノワールW18.exe 301号
・地下鉄東西線の西18丁目駅より徒歩8分


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