No. 1,190 こころのメモ939(ACアダルトチルドレン札幌

177/365 【心的外傷と回復】恐怖〜狭窄⑥


こんにちは村上です。
ジュディス・L・ハーマンの『心的外傷と回復』から一部抜粋して話しています。
本書は、戦争で受けた心の傷と、レイプや虐待で受けた心の傷は、同質のものであり、回復にはPTSDへの理解や、専門的な治療、セルフケアが必要で重要であると説明しています。
少しでも生きづらさが楽になるようなヒントになればと思います。

屈服による無感覚反応を反映している「狭窄」のページ、p61〜69から参照します。



心的外傷と回復
第二章 恐怖 狭窄 p.62  13行目

その人は事件が自分に対して今起こっているのではなく自分は自分の体外に離脱してこれを眺めているように思うとか、体験全体が一つの悪い夢であって間もなくそれから覚めるはずだと思うことがあるはずだ。このような知覚の変化と結びついて、無関係感感情的超然(第三者)感、そして、その人の主動性イニシアテイヴと闘おうとする気概とのすべてを消失させるような深い受け身感とが起こる。この変性意識状態は自然が与えるいささかの慈悲であり、耐えられない苦痛に対する防衛であるという見方もあるかもしれない。あるレイプ後生存者はこの超然状態をこう記している。すなわち「私はその時点で私の身体を離れた。私はベッドの側に移って、起こっていることをみつめた。(中略)私は孤立無援感から解離した。私は私の側に立っており、ベッドにいるのはただの脱け殻であった。(中略)私が部屋の中を絵に描き直した時にはベッドからみた絵を描いたのではない。私はベッドの横から描いたのである。私がみつめていたところからの構図である37」。

37.R.Warshaw,I Never Called it Rape(New York:Harper & Row,1988),56に引用.




無関係感
感情的超然(第三者)感
深い受け身感
変性意識状態
耐えられない苦痛に対する防衛


密室である家庭内で、親(またはきょうだいや親戚)から、暴力(ことばも)を受けることが、その子にとってどれほどのダメージを与えるのか計り知れません。


親としては躾のつもりであっても、子にとっては暴力であることには変わりがないですよね。


変性意識によって、恐怖や苦痛を"感じないようにする"仕組みが伝わってくるようです。


このような変性意識を無意識のうちに身につけることで、恐怖感から回避できるものの、体だけではなく脳へのダメージもある可能性が考えられますから、自分の心的外傷を探ることは困難なのかもしれません。





みすず書房ホームページ


※当記事の参照元
心的外傷と回復 ジュディス・L・ハーマン 著 中井久夫 訳 小西聖子 解説/1998年9月10日 第10刷発行/みすず書房/400ページ/6,600円+税






担当心理カウンセラー
村上なおと

カウンセリングサロン Anela
札幌市中央区北3条西18丁目2-11 ブランノワールW18.exe 301号
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