No. 1,133 こころのメモ882(ACアダルトチルドレン札幌

119/365 【カ】知識と想像力の連携




こんにちは村上です。
今回は、普段ボクがカウンセリングで
していることを少し話します。



昨日は、
ボクがカウンセリングをしているときの
想像力について少し触れました。

今日は、
それら想像力と知識の連携についても
少しだけ話してみたいと思います。



.知識とは

ボクが今回言っている知識とは、
クライエントの話した内容が主です。
心理学や精神医学などの学問から得た
内容を参照はしますが、

学問にクライエントを寄せるのではなく
クライエントに必要であれば使用する
イメージです。

ボクのカウンセリングでは、
診断を受けているクライエントもいますが
そのことに留意しつつも
本人の能力を活かしていくことを
大事にしたいと考えています。

クライエントの話した内容には
物語性があり、内的世界で不具合が
生じているのなら、
その物語に何らかの訴えがあると
見立てて話し合っていきます。

セッションの回数が増えるに従って
クライエントの生きてきた軌跡を知れて
まだ気づかれていない不具合が
助けてほしいと訴えているイメージ。

そんなイメージを下支えする知識には
初回セッションの印象〜容姿、話し方、リズム、目線の配り方、クセ、否認、嗜好、価値観、感情の流れ、希望、悩み、絶望、過去について等の膨大な量の情報をボクの場合は記憶します。

そうですね、
ボクの場合は記憶を最も大切にしています。




.知識と想像力は連携できるのか

人は自分のイメージに合わせて生きていると思われます。自分の都合の良い解釈をしながら生きないと、またたくまに不具合が生じて、生きづらくなるかもしれません。いつも自分にとって不都合であったり理不尽なことばかり起こっていると解釈せざるを得ないような状況なら、心身への負担は重たくなる一方かもしれません。


アダルトチルドレン(AC)は、

我慢や見て見ぬフリをしなければならなかった子ども時代を過ごしていることが多く、
子どもらしく無邪気で自由に振る舞うことは
許されなかったことが殆どなのかもしれません。


そんな人が子ども時代に何を見聞きして
何を我慢し否認したり、家庭によっては
凍り付くような戦慄する場面を目撃したり
親の理不尽から我慢を強制されたり
放置されたり、

いつなんどき怖しいことが起こるのではないかと、いつも臨戦体制で緊張と不安のなか生活していたり、

約束事はたいてい破られて落胆することが
日常であるなら不信感をみにつけ、
人を信じるという大切なコミュニケーション能力が育たないまま大人になったり、

家族の不幸があったのに嘆くことも癒やされることもないまま悲嘆が残っていたり、

夢や希望をもつことは許されず、
親の夢や希望を押し付けられて、
やりたくもない事をせざるを得ないといった、


自由を奪われてしまい、生まれてきたことを
後悔するような思いや考えに支配されたままでいる人。


そんな人が、もしカウンセリングを依頼してきてくださったとするなら、カウンセラーとして、その人は、どんな人生を歩んできたのだろうと想像し、カウンセリングを受ける過程では不具合が調整されるだろうかと想像して、希望を叶えるためにはどのような知識を蓄えていくのが良いのか検討しますし、

クライエント自身が否認を打ち破り、少しずつ強固に思い込まざるを得なかった

「自己否定」「劣等感」、そして
自己嫌悪ほぐすようにゆるめていくには、

カウンセラーの想像力を働かせて話中に瞬間、
反射できるような知識の蓄え方を厚くしておければ、

クライエントのなかで連続しているはずの自己イメージがだんだんと明確になっていき、

クライエントもカウンセラーも、

クライエントの自己一致に同意するような、

矛盾や気持ち悪さが薄らいでいくように思います。




.知識も大切

人は、他人に自分のことを覚えてもらえていることが何より嬉しく、会話を通じて相手から言われる自分事を内的世界に照らし合わせて、自己イメージを感じ取ったりします。


孤独の問題点はこれで、話し相手がいないことで、自分という存在は他人からどんな風に見えているのかといった情報が他者から与えられることがなく、自己イメージの循環が生まれず、それによって、他者とも自己ともコミュニケーションがないことで、思考と現実の区別がつかなくなったりするときがあるように思います。


他人とのかかわりは良し悪しがあっても、他人から与えられる何らかの自分に対する意見なり一方的であっても印象が語られるわけですから、「あ、そうか」といった、気づきが生まれづらいとも思われます。


カウンセリングでは、クライエント自身が話をしてカウンセラーから伝え返されたりフィードバックを受けたりして、自分自身が自分のことを知ることで知識が増えていきます。

このようなかかわりが重要で、子ども時代に味わった恐怖や理不尽を、クライエント自身が修整して(論駁して)、生きづらさの足かせのような型にはめられたような自分に対する制限(禁止令なども)を外していくのが理想かと思われます。


こういった、クライエントの陰に寄った思考、認知、情動や行動パターンを修整していくために、カウンセラーは、そのクライエントにとって必要な知識を蓄え、セッションで反射できるように記憶しておくことが求められるのではなかろうかというのがボクの考えです。このため、日々、知識と想像力を連携させるためにトレーニングをしている感じです。





担当心理カウンセラー
村上なおと

カウンセリングサロン Anela
札幌市中央区北3条西18丁目2-11 ブランノワールW18.exe 301号
・地下鉄東西線の西18丁目駅より徒歩8分


☆お陰様で13年目
皆さまのお陰です。
ありがとうございます(^人^)感謝♪︎
 






119/365 【カ】知識と想像力の連携











【今日を大切にする】

できなくても
ウジウジしても
ダメでも
やる気なくても
あなたの価値は変わらない
ヨシヨシ (●︎´∀︎)ノ"。゚(゚ノД`●゚︎)゚。




(カウンセリング内容)

・お話されたいことを自由に話せます
・言葉にすることで、気持ちが落ち着きます
・整理をして、これからのことを考えます
・短期的な悩みの解決策を決めます
・必要なら、長期的な悩みの解決策も決めます

 (ご予約受付時間:10時〜21時)