トーナメントとは、柔道、テニス、サッカー、野球などスポーツ競技で実施される選抜方法だが、メリットは、各ゲーム内容が、誰にでも見れることである。
ゲームの途中経過を外部の者は、楽しんでおり、このプロセスの開放性から、最後に残ったチャンピオンへの誹謗中傷は、殆ど見られない。
その明瞭さを政治の世界に適応しようとするのが、私の提案する「トーナメント方式の熟議選挙」である。
「トーナメント方式の熟議選挙」、短くは、「勝抜き熟議選挙」(Deliberative Tournament Election:DTE)とは、
熟議民主主義(Deliberative Democracy)の概念を国政・地方選挙などと組み合わせるもの。
(この手法は、地方再生を目的とした自治体のイベントリーダーや、学校などの生徒会役員などを選ぶ方法にも使える。)
「勝抜き熟議選挙」では、有権者が各10人~30人程度で「小さな会議」を行い、
現状の理解、課題、政策、リーダーの望ましいイメージを議論し、各会議で、参加者の中から、10~20%(数名)を選ぶ。
各「小さな会議」で最終選挙人候補と政治家候補を選ぶのである。
次の段階では、選ばれた人同士で集まり、同様の会議をして、やはり、参加者の10~20%(数名)を選ぶ。
スポーツで使われるトーナメント方式で段階を経て、最終的にリーダーを選ぶ方法である。
議論の後、候補者の選抜は、当日の熟議後、会議の中、挙手で行う。
(全体での投票行為はない。)
この「勝抜き熟議選挙」の活用方法として、中学校、高等学校などでの生徒会役員を決める場合を考えると;
10人づつのグループで議論をするのも良いし、学習効果を上げるために、サッカーなどの国際試合トーナメントのように、4人づつで議論し、2名を選ぶ方式も良い。
この場合、「選抜率:Election rate = 50%」となり、時間はかかるが、生徒同士が議論を通して、学びが強化される。
計算すると、参加総数:512人では、8段階で、最終の2名を選ぶこととなる。最終的にリーダーとして選ばれる人にとっても、会議参加回数は、8回であるが、全体から集積される情報の量と質は、従来の投票だけの選挙とは比較できない。
下の例では、参加総数:1250名で選抜率:20%としている。
すると、最大でも参加回数が、たったの4段階の「勝ち抜き熟議」で1~2名のリーダーを選ぶことができる。
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