米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏の本当の姿を知ることは、簡単ではない。

彼は、メキシコとの国境に壁を建設し、費用をメキシコに支払わせるとか、できないことを平気でいう。

真偽などどうでもよい。

子供の悪口合戦のような演説は、受けばかりを狙うメディアが、彼にそのような習慣をつけさせているのだ。

売上・部数を目的とするメディアは、超大国の将来のリーダー候補らを、育てない。

ある種のメディアを活用できれば、世界を知らず、過去の人間の努力への配慮も、様々な人々・人権への配慮のない候補者が、有利な戦いをする。

選挙が、メディアを活用している限り、視聴者に届くイメージは、本人の意図+メディアの姿勢により、ゆがんでいる。

真の姿が見えない中での政治評論もまた、私には、空しく響く。

大半のメディアは、愚かな意見を取り上げ、部数を売りたいだけである。

思考力のない有権者は、将来、自分たちが不幸になる道を選んでいることに気が付かないのである。

かつて欧米諸国が開発し、現在世界中で広く活用されている「投票」だけでの選挙制度は、破綻している。

個々人が質問し、目の前で回答を得られない「大きな会議」は、真の解決策を生まないのである。

「各個人が課題を議論」するという「小さな会議」のないプロセスが、

  社会に復活できない敗者を生み、

  紛争を生み、

  世界中でテロを生み出している。

「大きな会議」では、人は互いに学べない。

「小さな会議」が、学ぶプロセスとして大切である。

日本で、価格が高くとも個人指導塾に人気が集まるのは、「小さな会議」の必要性を示す一例であろう。

選挙制度は、陳腐化し、破綻している。