自分のキモチを認めるのは

本当はすごく勇気がいるんだね。


でも、

このキモチは

止められなかったんだ。






ジュンくんは三交代の仕事だった。
だから、平日が休みの時がある。

“会いたい”というメールをもらった翌週、会うことになった。


今日は木曜日。

私の職場まで迎えに来てくれるという。
幸い、今日は残業になりそうにない。
ありがたくも、チームのほとんどのメンバーが早く自分の業務を終わらせ、帰途につこうとしていた。

軽く化粧直しをしていると、傍らに置いていた携帯が震えた。


“ジュンくんだ!”


とっさに携帯を手にし、明るい顔で画面を覗き込む私を向かいのシマのリーダーで仲良しの志穂が声をかけてきた。

「美咲♪なんか嬉しそうだね!!これから待ち合わせ?」

「うん、ちょっとねー♪」

そんなやりとりをしながら、彼に返信する。
もう15分もすれば近くに着くらしい。

「なんか今日いつもと雰囲気違うよね。デートなんでしょー?」

「まぁね♪って言っても、友達だけど。」

「友達ぃ?でも、あんたは好きなんでしょ?その人のこと。」

「う‥ん。」

「あれ?なんか歯切れ悪い?」

「もう来るみたい。楽しんでくるね♪」

「気をつけてねー♪」


彼が来るまでまだ時間はあったけど、外に出た。

志穂に好きなんでしょ?と聞かれて、さすがに現実を認めずにはいられなかった。

好きになったとしてもジュンくんには彼女がいる。
恋だと思ってるのは私だけだろう。