海を愛する組織開発・人事・教育・総務コンサルタントのブログ -22ページ目

海を愛する組織開発・人事・教育・総務コンサルタントのブログ

※人事・総務、組織開発、ファシリティマネジメント
※「コミュニケーションを加速する」をテーマに、幅広い商品開発
を手掛ける「アクロス株式会社」代表のブログ


言わずと知れた楽天株式会社代表取締役 三木谷浩史さんが、たった二人の創業時から実践している「5つのコンセプト」を基に仕事に対する自身の考え方を紹介しています。

成功のコンセプト
三木谷浩史
幻冬舎文庫
成功のコンセプト (幻冬舎文庫)
三木谷 浩史
幻冬舎
売り上げランキング: 3573
おすすめ度の平均: 4.5
4 実践的な書
5 楽天を築き上げたときの三木谷さんが垣間見れる



最初この本を手に取った時は、少し前に出版された本である上に、著者自身が身を置くインターネット産業は変化が激しいこともあり、その内容はやや時代遅れであろうと考えていました。

ただ、「何か1つでいいから何か自分にとって気づきを得られればいい」くらいの気持ちで手に取ったわけです。
まあ、はっきり言うと、「衝動買い」でした。

買う前に吟味すれば分かったことですが、その中身はどの世界で働くビジネスパーソンにとっても、そしてもちろん「今」でも通用する普遍的な内容が書かれています。


1.常に改善、常に前進

・スタートはゆっくりでもいい。
 常に改善を続けることで、成長のスピードは加速していく。
 改善の蓄積があるからクオリティは極めて高いものになっている。
・1日1%のわずかな改善であっても、1年365日続ければ元の37倍以上になる。
・改善は誰にでもできる。改善は凡人を天才にできる方法だ。

確かに一時期の欧米企業が日本企業に「カイゼン」を学んだように、改善は日本人の強みなのだと思います。

また著者は、パラダイムシフトの重要性は十分認識しつつも、そのことばかり強調され過ぎている風潮に対しては、
「助走しなければジャンプできないように、地道な改善の積み重ねによる知の集積があって初めてパラダイムシフトが起きる。」
と言っています。

まったく同感です。
個人のキャリアを見ても、ビジネスパーソンであれ芸能人であれ、知の集積や経験の蓄積があって「キャリアの爆発」(書籍などで世に出る、あるいは組織の長に迎えられるなど)が起きた人は本物ですが、そうでなく世に出た人はいわゆる「一発屋」で終わっています。


2.Professionalism の徹底

「ビジネスで成功するかどうかは、仕事を人生最大の遊びにできるかどうかだ。」
「仕事は誰のためでもなく自分のためにするものだ」
「面白い仕事はない。仕事を面白くする人間がいるのだ。」

この章にある表現は著者が誤解を恐れずに自身の考えを言い切っているため、見出しだけを見ると「遊び」「自分のため」とあるので、すっと胸に落ちない方もいるとは思います。

ただ、読むと仕事を内発的動機づけで取り組むことの大切さや、単純な仕事でも認知の仕方によって(さらには前章の改善を加えることで)生産性の高い仕事にすることができると、著者自身の経験を交えながら伝えていることがわかります。


著者が興銀で最初に配属された外国為替部では書類仕事の日々だったそうです。
それも一生懸命に楽しみながらやっていたことで、書類のオペレーションが事業にとっていかに重要かを学ぶことができた上に、後に起業する上で強力な武器になったと言います。


私も自分の経験から、若い方には今の仕事を一生懸命にやること、そして疑問に思ったことは書き留めることを言っています。

なぜなら、それが仕事の材料になり、“あなた”が改善できるからです。
今はその力がなくても、組織や仕事を変えることができる立場になった時に、その経験、思いがものすごい材料になるからです。

そういう意味でも、もっと広く人生の時間を有効に過ごす意味でも、何かをやる以上は前向きに一生懸命に取り組み事が必ず役に立ちます。


3.仮説 → 実行 → 検証 → 仕組化

ここで私がいいなと感じた著者の考えは、失敗には消極的失敗と積極的失敗があり、ビジネスに取り組む人間は、積極的失敗はむしろ歓迎すべきだということです。

何もしないことがもたらす失敗(消極的失敗)よりも、何かにチャレンジして失敗すること(積極的失敗)を取り、そこから学ぶべきだと言います。


これはビジネスに限らず、人生でもそうですよね。
私はここでいろいろと考えてしまいました(笑)

消極的失敗の恐ろしいところは、失敗の大きさに、あるいは失敗したことにすら気づかないことなんですよね。
「今」やらないと、やれなくなっていること多いですよね。人生。。


4.顧客満足度の最大化

著者は、条件的に弱い立場にある人に力を与えること、エンパワーメントすることが楽天の使命だと言います。

また、世の中のためになると信じていたからこそ夢中で働くことができたと。
そして、自分の仕事が誰かを幸せにしているという実感は、仕事を続けていくための重要なモチベーションであると言っています。

これ、まさに村山昇さんのいう「利他的動機」にほかなりません。
他者の利益が思いの中心にあり、結果的に自分がうれしいということです。
村山昇さんブログ
http://careerscape.weblogs.jp/


5.スピード!! スピード!! スピード!!

この章は、タイトルにある通り、スピードの重要性について述べています。

私も前から分かっていましたが、最近、特にスピードの重要性について考えます。

なんというか、うまく表現できませんが、スピードを持って物事を進めるためにいろいろ考えている時の「喜び」と自分に対する「焦り」に似たような感覚が入り混じった不思議な気持ちですが、とにかくスピードは重要だと思います。


総じて、著者の仕事に対する真摯な姿を垣間見ることができたのと、パワフルに仕事を進める人はやはり「内発的動機と利他的動機」によって動いている(動かされている)のだなあとあらためて感じることのできた本です。

そして、私が一番、読んでよかったと感じたのは、2つです。

(1)私自身、著者と同じ「そもそも」で物事を考えるタイプ
 (単純に同じで嬉しかっただけです。詳細は本書をご一読下さい。)

(2)目標設定の際に、常識にとらわれるなということ

常識で積み上げられた中期計画に、少し目標数字を積み上げられただけでブーブー言っているビジネスパーソンは、この本を読んで反省しましょう(笑)




中国ビジネスを成功に導くのはこの教材
http://www.acquross.com/

昨日(2月10日)、トヨタ自動車はブレーキに不具合が生じたハイブリッド車「プリウス」のリコールを日本国内で始めました。

今回のプリウスのブレーキ問題に対する一連のトヨタ自動車の対応について、正直「あのトヨタがどうしたのだろう?」と思っています。

一連の対応というのは、ご存知の通り、社長本人の会見の遅れ、常務取締役の「感覚の問題」発言、情報を公表しないままのソフトの設計変更などです。

日本で首相をはじめ閣僚から批判の声があがっただけでなく、欧米でもその対応について批判的な報道が相次ぎました。

一例ですが、アメリカのウォールストリート・ジャーナル(電子版)は対応の遅れについて「トヨタの閉鎖的な企業体質が根底にある」と報道しています。


■マスコミ対応

会社の不祥事(製品不良や環境問題など)に対する対応、特に大企業のマスコミ対応は最初の一歩を間違えると、会社の存続に直結しかねません。

2000年に起きた某食品メーカーによる食中毒事件の際に、事件そのものへの対応の遅れもさることながら、社長の不適切な発言がマスコミに大きく取り上げられ世論の反発を買うに至りました。
その結果、脈々と築いてきたブランドの崩壊とともに、グループ全体の解体・再編を余儀なくされたことは、まだ記憶に新しいと思います。


不祥事への対応は、「速やかに誠実に」行うことはもちろんですが、マスコミ対応には危機をチャンスに変えるそれなりの“やり方”があります。

有力政治家や大企業の中には、PR会社と年間契約を結び、新商品の発表や不祥事対応時のサポートを受けていることが多いです。

今回の対応を見ていると、トヨタほどの会社がなぜ?と不思議でならないのです。
もちろん「誠実な対応」が遅れたことが一番問題ですが、マスコミ対応ができていないのも不思議です。

◆ポイント

企業の不祥事におけるマスコミ対応には、いくつかポイントがあります。

それを生業とされている方(PR会社やコンサルタント)がいらっしゃいますので、そのノウハウをここで細かくご紹介するのは避けますが、ポイントは、
質問にはダイレクトに回答せずに企業のセールスメッセージを織り込むことです。

例えば、自社工場に隣接する土地から環境基準値を上回る有毒物質が出てしまい、その原因が自社にあり、記者会見を開いたとします。

記者から「汚染の全容を説明してほしい」と言われた場合を考えましょう。
(汚染の程度は工場周辺を何か所も掘り起こして検査しなくてはならないため、“調査中”だったとします。)

NG×「詳細は現在調査中です。分かり次第、対応およびご報告いたします。」

△「この度は、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。詳細は・・・」

では、どのように回答すれば、危機をチャンスに変えられるのでしょう?
それは、

OK○「弊社は創業以来、地球環境に配慮した製品をお客様に安心してお使い頂くことを第一にモノづくりを進め、その時代において環境に一番優しい製品でなければ世に出さないという気概で事業を進めてまいりました。この度は、このような結果となり・・」

そう。企業のセールスメッセージを短く入れるのです。

これにより、記者の捉え方、ひいては記事のニュアンスが変わります。
テレビ報道の場合、その言葉すら全国の消費者に伝えることができます。

もちろん、テクニックに走ってはダメで、誠実かつ迅速な対応があってからの話です。


◆私が素晴らしいと感じたトヨタ

私がトヨタ自動車という会社が素晴らしいと感じたのは、もう何年も前のことです。

TOEIC((株)国際コミュニケーションズ・スクール)が主催した講演で、トヨタ自動車の人事担当者が、トヨタの国際化教育プログラムを紹介されたことがありました。

一通り講演が終わり、聴講者から質問を受け付ける時間になりました。

ある外資系メーカーの人事担当者が質問されました。
質問の内容は、研修に参加する社員のインセンティブを上げる特別な施策はなにかしているのか?というものでした。

私は、
「そういうものは特にない」
あるいは、
「研修修了者には、報奨金として受講料の半額が戻ります」
というような回答を予想していたのですが、トヨタの人事担当者は開口一番、

「それは、トヨタウェイです。と申しますのは・・」
と、トヨタの経営理念から話を始め、それが理由になり特にインセンティブはないという結論にいたりました。

当時、私は某大手企業の役員に対して、上に書いたような「メディア対応研修」のお手伝いをさせて頂いていたので、一介の人事担当者が企業メッセージを入れて回答するさまに驚いたのです。


・大企業でありながら、そこまで企業理念を浸透できていること、
・その教育担当がおそらくはマスコミ対応の仕方を知っていること
 (=役員のメディア対応が組織としてできているのでは?)の2つに感心しました。

◆これからに期待
そんなイメージを持っていただけに、今回の一連の対応には寂しい思いがしました。

トヨタは、日本を代表するグローバル企業のひとつですから、これ以降は誠実かつ迅速な対応を見せることで一刻も早い信頼回復に努めてほしいと思います。

そして、逆に多くの企業にとって目標となる対応を見せてほしいと思います。

ホンダもエアバッグの不具合でリコールをしています。

日本の自動車メーカーは、環境対応技術で世界の先を行っているだけにいろいろと大変だと思います。

是非、今回のピンチをチャンスに変えるくらい各社ともグループ一丸となって頑張って下さい。

微力ながら応援します。がんばれ日本!

「グローバル人事」や「異文化ビジネス」に関する記事や書籍を読んだり、実経験から学んだりするほど、我が“日本”に興味が出てきます。

自分がいかに日本を知らないかということを思い知らされるというのとはまた違って、
単にいろいろな日本文化に興味が湧いてくるのです。


さて、もう既に報道を通じてご存知の方も多いと思いますが、現在の歌舞伎座が建て替えのため今年の4月を最後になくなります。
新しい歌舞伎座は2013年春に完成予定です。

歌舞伎の殿堂「歌舞伎座」は銀座と築地のちょうど間、東銀座駅のすぐ上にあります。
$海を愛する組織開発・人事・教育・総務コンサルタントのブログ


取り壊される前に、歌舞伎座を見てみたい!
そんな気持ちで
「歌舞伎座さよなら公演 二月大歌舞伎 十七代目 中村勘三郎 二十三回忌追善公演」
に行ってきました。

第十七代中村勘三郎の追善公演とあって、仁左衛門、玉三郎、勘三郎、勘太郎、七之助、三津五郎、橋之助・・・といった、そうそうたる顔ぶれで「口上」もあり見ごたえのあるものでした。

誰?という方は、ホームページでご覧になるとテレビにも出ている顔ぶれなので、おわかりいただけると思います。
http://www.kabuki-za.co.jp/

もっと分かりやすく言うと、最近のマックカフェのCMに出てくるあの人達(中村一門)です。
Mc Café「大集合」編
http://www.mcdonalds.co.jp/company/cm/index.html


歌舞伎は昼の部と夜の部に分かれています。

私が行ったのは昼の部でした。(夜の部は大人気でチケット完売!)
演目は古典的な歌舞伎「爪王」「俊寛」から、一門の口上、そして近代歌舞伎「ぢいさんばあさん」(森鴎外原作)まで幅広く楽しめました。

個人的には「爪王」が歌舞伎らしさを感じることができてよかったです。

若い鷹匠に化けた狐が足の動きで狐らしさを表現したり、吹雪と名付けられたメスの鷹を演じる七之助が鷹の動きの中に妖艶さを表現するなど、歌舞伎独特の表現力を味わうことができる作品でした。

演目以外では、慣れているお客さんの掛け声、舞台装置やセット、生演奏、お土産屋さん、名物のもなか、紅白餅入りの鯛焼き・・
そして何より歌舞伎座の建築そのものを楽しむことができました。
$海を愛する組織開発・人事・教育・総務コンサルタントのブログ



若い方はなかなか観に行く機会がないかとも思いますが、自国の文化を知る意味で一度は行くといいと思います。

ビジネスパーソンのみなさんは、海外からのお客さんをお連れしてみてはいかがでしょう?
喜ばれると思います。

ただ、歌舞伎とは何かといったものを解説できるくらいは勉強しなければいけませんね。


最後に、これから初めて観に行く人にひとつだけアドバイス!
お尻が痛くなるので休憩時間中は歩くようにしましょう。

開演時間が長いのもあり、エコノミー症候群になるのでは?と思うくらいでした。
建て替えられて、席の間が広くなることを期待します。
ビジネスで商品やサービスを爆発的に売りたい人はもちろん、自分が行っていることの影響をより効果的に広げたい人にお勧めの一冊。


「急に売れ始めるにはワケがある」
マルコム・グラッドウェル著
ソフトバンク文庫

急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1)
マルコム・グラッドウェル
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 2115
おすすめ度の平均: 4.5
5 星5つ+アルファーの価値がある。 とても素晴らしい本です
5 爆発的な感染が起こる理由とは
4 古ぼけた靴ブランドが、突然売れ始めた理由を理論で解き明かす
2 放棄のティッピング・ポイント
5 読み物としても十分面白い!




「ティッピングポイント」
あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間のこと。

(本書より)

直訳すれば「傾くポイント・瞬間」といったところでしょう。

アメリカで1970年代に、比較的古い町に住む白人が市外へ脱出する現象を指す言葉として広まったそうです。

ある特定の都市区域に住み着いたアフリカ系アメリカ人の数が一定数に達すると、その地域に残っていた白人がほぼ一斉に町から出ていくようになる。

その現象を社会学者が「町が傾く(ティップ)」と言ったことから始まったそうです。
(「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」神田昌典+勝間和代より一部引用)

この本では「爆発的感染の3原則」として次のことを説明しています。

・少数者の法則
・粘りの法則
・背景の力


著者のマルコム・グラッドウェル氏は「ワシントン・ポスト」の記者として活躍されたジャーナリストです。

著者は、このティッピングポイントという私たちの日常にある現象について、先にあげた3原則について、ジャーナリストらしく非常に多岐にわたる分野から多くの情報・事例を取り上げ説明をしています。

それだけに説得力があり、興味深いものになっています。


子供番組の「セサミ・ストリート」がなぜヒットしたのか。
その番組作りの裏側に迫ります。

ただ、感覚で番組を作ったのではなく、認知科学者や心理学者を動員して、子供のテレビに注意を傾ける時間、視点の動きまで「粘り」強く研究しながら作っていったこと。


また、犯罪都市と化していた1980年代のニューヨーク。
1990年代にそれは激減します。

そのために何をしたか?

それは地下鉄の落書きと無賃乗車を徹底的に取り締まること。
実はこれがティッピングポイントとなり、凶悪な犯罪も減っていったのです。

世界は、予期せぬ些細なことで変わるのです。

いろいろな事例があるので、詳しくはこの本を読んでいただきたいです。
また、この本の書評・紹介は世の中に多くありますので、このブログでは私の所感を書きたいと思います。

■所感
読みながら、みなさんも最近よく耳にする「コネクター」「バズマーケティング」や「レバレッジ」といった言葉や考え方が頭に浮かんで、いろいろと頭の中で繋がり合って楽しい時間でした。

◆「バズマーケティング」「コネクター」
「口コミ伝染」をつかさどる3種類の人間についても書かれています。
・コネクター ・メイヴン(通人) ・セールスマン

この3つのタイプの人間が「口コミ伝染」を引き起こすわけですが、決してそれは大人数ではく、ごく少数の人間なのです。

自分も教材の通販をやっているわけですが、これはいろいろとヒントになります。

◆「レバレッジ」
本の後半にある看護士が乳癌の予防を教会ではなく“美容院”で伝えた(ティッピングポイントを押した)ことを例にあげながら、
「限られた資源を一転に集中させ、一気に投入すること」
「些細なことから大きな結果を生み出すことは可能なのである」

と私たちに、ティッピングポイントを押せば世界は傾かせることができる、(資源に限りある)私たちにもできるのだ とメッセージを送ってくれています。

ニューヨークの犯罪の減少のように
ティッピングポイントを押すことで、強烈なレバレッジが効く訳です。


これは何も社会だけでなく、私たち個人の中でも同じことだと思います。
個人が変わる「きっかけ」は、意外と小さなところなのかもしれません。

部屋を片付ける。
始業30分前には会社に行く。

そんな何か小さなことがきっかけとなり強烈なレバレッジが働き、自己成長を果たしたり、成功を手に入れたりするような気がします。

言うなれば「自分内ティッピングポイント」「自分内バタフライエフェクト」といったところでしょうか。

また、詳しくは書きませんが、「背景の力」として環境・付き合う仲間が与える影響についても書かれています。

この本に書かれていることをうまく自分のものとして、社会の、そして自分のティッピングポイントを思いっきり押してみたいと思いました。


<関連図書>
クチコミはこうしてつくられる―おもしろさが伝染するバズ・マーケティング
エマニュエル ローゼン
日本経済新聞社
売り上げランキング: 69366
おすすめ度の平均: 4.0
2 期待に添わず
4 どうすればムーブメントは起こせるのか
5 クチコミの謎が分かる!
5 クチコミが発生するのには理由がある
5 よく出来たクチコミ解説書



中国ビジネスを成功させるならこの教材
http://www.acquross.com/

1月29日(金)の朝日新聞にサッカー日本代表の岡田武史監督の著名対談シリーズ第4回目として、分子生物学者の福岡伸一さんとの対談が出ていました。

「知」や「経験」から来るお二人の対談が面白かったので、私の所感含めてアップします。

冒頭、話題はサッカーではなく、岡田監督から「温室効果ガスの排出取引の問題」についての質問から始まります。

■温室効果ガス

「お金で排出量を取り引きして本当にCO2は減るのか?」
という岡田監督の問いに対して、福岡さんは、

CO2自体は害でも毒でもない。人間活動が作り過ぎたCO2を他の生物や植物が吸収しきれない『滞り』が問題であり、机上の排出量でつじつまを合わせても何も変わらない。

木を植えるとか、CO2を吸収する微生物が多くいる海洋を汚さないとか、生命の仕組みを尊重するしか方法はない。

生物が何かを食べ、排泄し、その排泄物を他の生物が取り込む。
この流れを滞らせないことが大切だと言います。


常々、私は、環境対策に関するジレンマを感じます。

それは、環境をビジネスにしようとする動きの是非と、ビジネスにすることで環境を守る力が働く(ビジネスにしなければ働かないのでは?)のもまた事実ということ。


確かに人が環境を破壊していること、その結果、温暖化との一定の因果関係があるのも事実。

ただ、温暖化は、長い地球の歴史から考えると「周期」であったり、「地軸の傾き」も原因として考えられることも事実。

「もう少し、深く考えた上で・・」
と思いつつも、人の活動と温暖化を強力に結び付けて考えることで地球環境保護に結びついたムーブメントが起きていることも事実なので、
「結果論からすればいいのかなあ・・」なんて思っています。


■岡田監督の近未来の指導法

岡田監督はかつては、「選手が目を輝かせて生き生きプレーするチームが理想」と言っておきながら、個々の選手には確率論で「お前はこうやれ」とプレーを指示していたそうです。

ところが最近、守備については理論どおりなことがあるけれども、攻撃については、理論的に正しいことを言い続ければいいというわけではないと分かってきたそうです。

例えば、
ドリブルの方がいい場面でパスをした選手に、その時の映像を見せて「ここはドリブルだ」と注意した場合、次の試合でボールを持った時にドリブルかパスかで一瞬躊躇してしまうそうです。

そこで、今は選手に見せる映像を作る際に、シンプルにパスを回して成功した場面に、ドリブルして成功した場面をこそっと挟み込み、「いいドリブルだったね」と一言だけ話すそうです。

前と同じ状況は二度となく、一瞬で判断しなければならないスポーツでは、一つのやり方を決めつけすぎるのはよくないということです



「決めつけずに、選択肢を提示して任せる」ということでしょう。

もちろん、これはパスもドリブルも一流である全日本クラスの選手に対しての指導法であることは留意しなければなりませんが、人財育成のヒントになると思いました。


■脳波の同調について

そして、話題はひと昔前ならば「オカルト・サイエンス」と呼ばれた同調現象について触れられています。

ある細胞の動きが周りに伝達されるのであれば、「時差」が生じるはずです。
しかし、生物には同時斉一的な同調現象がある。

脳波は、脳内の細胞が同調して発火するから現れる。

1本の木に群集したホタル数万匹が、指揮者もいないのに完全に同調して点滅を繰り返す例もある。

岡田監督も(サッカーチームの)11人が一体となって、「次はここにボールが来る」と事前に分かっていたかのようにパスが流れることがある。

キックをミスしても、なぜか他の選手がそこへ走りこんでくるような、全てがうまく回るような感覚になることがある。

そのように11人が同様に感じ合えるようになれば世界に勝てるのではないか。
偶然ではなく、狙ってその状態に入れるように思考錯誤していると言います。


日本代表に期待します!


さて、この同調現象。

私は、海が好きでダイビングをしたり、もちろんテレビでも海に関する番組を見たりするわけですが、そこでこの「同調」についてはよく考えさせられます。


というのは、巨大な魚の群れを考えてみて下さい。

・何万匹もの大群でありながら個々の個体がぶつからずに動けること。
・時差がなく動けること。

特に大型の魚が近づいてきた時は、一瞬で小さくまとまり、右に左にとひとつの塊として“時差なく”動くのです。


もうまさに「同調の神秘」です。

あれは何なんでしょうね。
潜っていても、不思議で仕方ないです。そしてまた同時になぜか感動します。

人だったら、ぶつかりながらパニックになってケガ人がでますよね。

今後、

・群れで暮らす生き物と個体で暮らす生き物の感覚神経の違いについて研究が進んだら。
・最高潮に盛り上がっている時のライブ会場にいる人の脳波が測定できたら。
・「虫の知らせ」について研究が進んだら。

何かわかるかもしれませんね。


<関連図書>

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか
福岡 伸一
木楽舎
売り上げランキング: 459
おすすめ度の平均: 4.0
4 読ませます
5 ついついうっとり
5 ちょっと情緒的な科学啓蒙本
3 真摯な眼差し。
5 福岡先生のエッセイ


生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
福岡 伸一
講談社
売り上げランキング: 435
おすすめ度の平均: 4.0
5 結局、生物って何?
4 生命=動的な平衡状態
3 題名との乖離
4 「自伝」 兼 「分子生物学講義」
3 賛否両論の理由。読んで分かりました!