銀座の雑居ビルの一角に日本一のマジックバーと言われる店がある。
決して広くはない店の壁面は、著名人のサインで溢れている。
政界、芸能界、スポーツ界・・そしてテレビで著名なマジシャンのサインまで。
友人のプロマジシャンですら「癒されに行く」と言うほどマスターHさんの話術、音楽、そしてマジックの融合した世界は素晴らしい。
このマジックというものには、カードマジックなどいわゆるマジックとして指先の訓練を要する純粋な「技術」を使うもの、ギミックと言われる仕掛けのある道具を使うもの、そして人間の心理や行動特性を利用するものがある。
実際には単体で見せることはあまりなく、組み合わせで魔法の世界へ連れて行ってくれる。
単なるカードマジックでも技術だけでなく、見せる際の言葉遣いや注意の向け方など心理や行動特性を利用しているのがよくわかる。
ただ、中には指先の技術やギミックではなく、人間心理・行動特性だけを使って、こちらの考えていることを当てるようなマジックがある。
いわゆる「読心術」のひとつである。
こちらの考えていることを何らかの方法で当てている場合と、そう考えさせるように誘導しながらあたかも当てたように見せている場合がある。
こういうマジックに出会うと、普段はタネを探ろうとせずに純粋にマジックの世界を楽しみ私も、科学的好奇心がムクムクと頭をもたげてしまう。
さて、今回ご紹介する本は、
「心を上手に透視する方法」
トルステン・ハーフェナー
福原美穂子(訳)
マインド・リーディング(読心術)の方法について紹介している本だ。
言葉だけは聞いたことのある「読心術」
勿論、全ての方法は書かれていないとは思うが、かなりのメソッドを紹介した本だと感じた。
この本の素晴らしい点を私なりにあげると
1.非常に分かりやすく読心術のメソッドを紹介している
2.紹介しているメソッドは、家庭生活やビジネスの場でも使えるものが多い
3.翻訳がうまい(翻訳者が相当勉強している)
ことだ。
<1.非常に分かりやすく読心術のメソッドを紹介している>
マインドリーディング(読心術)とは、注意深い観察を基本に脳機能や心理学などを総合的に駆使して相手の考えていることを理解するものであった。
だから、次にあげるようなものに触れたことがある人なら、この本を読み進める中で「ああ、あのこと(技術)ね」と思う部分が必ずあるだろう。
脳機能、NLP、プレゼンテーション研修、営業力研修、催眠、瞑想、トランス、イメージトレーニングなど。
この本は、これまで、上述のような分野に触れてこなかった人には、やや懐疑的に感じる部分もあるだろう。
だが、私は言える。ここに書かれていることは本当だ。
著者はしっかりと科学的にアプローチし、分かりやすくその方法論を紹介している。
だから安心して読んでみてほしい。
<2.紹介しているメソッドは、家庭生活やビジネスの場でも使えるものが多い>
対人関係において相手の考えていることをより理解すること、さらには自分の導きたい方に誘導できる方法論が書かれているので、家庭生活やビジネスの場でも大変有効な技術である。
著者は、この技術について本著の中で「いかさま」に使ったり「悪用」するのではなく、広くこの知識を広めるべきであり、「信頼」を基礎とし誠実に行動することの重要性を強調している。
まったく同感である。
以前、脳機能学者の苫米地英人氏が催眠や洗脳の知識を広めることが、催眠商法や洗脳から守るために必要という主旨のことを言っていた。
本著に書かれている
「広く普及した知識は、封印されて活用されないでいる秘密よりも、大きな力があります。」
「多くの人が利用可能であってこそ、知識は神聖なものになるのです」
というのはそのことだ。
是非、マインドリーディングを有効活用しよう!
余談だが、通訳者経験があり気功をやるあたり、著者と苫米地氏の共通点も面白いと感じた。
<3.翻訳がうまい(翻訳者が相当勉強している)>
翻訳者の福原美穂子さんは、きちんと勉強されている方だと思う。
脳機能やNLPについての本をある程度読んでおられるか、ご自身でもセミナーに参加されたことがあるのだと思う。
用語(術後)も適切だし、大変読みやすかった。
是非、手にとって明日からの自身の人生に役立ててほしい1冊である。
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