負けてたまるか! 若者のための仕事論 | 海を愛する組織開発・人事・教育・総務コンサルタントのブログ

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多忙な毎日で気持ちに余裕がなかったためか・・
うっかり船舶免許を失効してしまいました。

という訳で、先週土曜日に「失効講習」を受け、昨日無事に新しい免許が届きました。

船舶免許をお持ちの皆さん。
免許の更新は有効期限の1年前からできますので、私のようなことにならないように余裕を持って更新しましょう!


さて、最近「仕事」についていろいろと考える出来事があり、自分と対峙しました。
その中で何冊か本を読みました。

今回は、その中の1冊をご紹介します。

「負けてたまるか! 若者のための仕事論」
丹羽宇一郎(著)/朝日新聞出版


負けてたまるか! 若者のための仕事論 (朝日新書)


丹羽さんは、伊藤忠商事の社長時代、約4000億円に上る不良資産の一括処理、その翌年には同社の史上最高益を計上するに至りました。

ご存知の方も多いですが、この時は
・電車通勤
・役員報酬「ゼロ」
で、それまでの膿を全て出すべく先頭に立って改革されました。

そして、ただの辣腕経営者ではなく、国のことを考えた発言や行動をされる方です。
今は、中国大使をされています。

元日本郵政株式会社取締役。地方分権改革推進委員会委員長。認定特定非営利活動法人国際連合世界食糧計画WFP協会会長。(Wikipediaより)


丹羽さんの信条は、
人は仕事で磨かれ、読書で磨かれ、人で磨かれる
とのこと。

本書は、その信条に沿ったテーマごとに、若者に対して著者の考えを伝えるべく書かれています。

若者に対して書いていますが、そこは丹羽さん。
経験が出てしまって、ところどころに読者が上司になった時は・・といったマネージャーの視点でも書かれています。

そう。マネージャー層にも勉強になる1冊です。

序章  若者よ、小さくまとまるな!
第1章 DNAのランプが点灯するまで努力せよ(人は仕事で磨かれる)
第2章 本は仕事と人生を深くする(人は読書で磨かれる)
第3章 己を知り、他人を知り、人間社会を知る(人は人で磨かれる)



これを見て、稲森和夫さんと丹羽宇一郎さんが話をしたらどうなるのだろう?
と、ふと思いました。

というのも、丹羽さんの信条「人は仕事で磨かれ、読書で磨かれ、人で磨かれる」は、
稲森さんのいう「人生は魂の磨き砂」と同じことを言っているのでは?と感じたからです。

稲森和夫さんの本はまた別の機会にご紹介します。


さて、話は戻って、丹羽さんの本。
私の印象に残った言葉を記載します。

「教育にお金をかけない国は没落する」
・人と技術しかない国が「日本ブランド」を武器に生き延びるには、教育しかない。
・それなのに税金を高等教育に注いでいる割合はOECD諸国の中で最下位である。
・伸びていく国は、必ず国が教育に投資している。
・日本は長期的に人を育てていくことに力を注いでいくべきである。

これは、国に限らず「会社」でもそうなんですよね。
身銭を削っても子供の教育費を捻出する親は多いと思います。
ところが、会社や国になると・・残念ですよね。


「エリート=人の喜びを自分の喜びにできる人」
・出世は求めなくなった時に手に入る。
・求めないとは、自分の栄達や成功を目的に働くのではなく、多くの人と幸せや感動を共有できる人間となる、そのために働く。

「DNAのランプが点灯するまで努力せよ」
・営々と努力を続けていくといつか才能が開花する(DNAのランプがつく)
・どれだけ努力をすればいいかと言われれば、努力を努力と思わなくなるまで。
・人は何のために働くか=自分を磨くため、自分の周りにいる人のため。


また、盲目のピアニスト、辻井伸行さんとの話が印象的でした。
演奏会後の辻井さんに、「今日は1時間も熱演したから疲れたでしょう」と言ったところ、「全然疲れていません」という返事が返ってきたそうです。
そして、「だって楽しいんだもの」と言われたそうです。

素敵なエピソードです。
それが音に現れるですよね。きっと。


「読書は「動物の血」を抑制する」
・人間とはきれいごとではなく、本来、残虐性を秘めた動物の血が流れている。
・人間とは時に動物の血が快楽を求める、混沌とした生き物である。
・読書によって培われる想像力が、思いやりを生み、動物の血を理性の血に置き換える。


「顔に注視せよ」
・「人生の証し」ともいえる顔つき、たたづまい、聴衆に話すときの情熱、気力。
・特に目の動きはごまかせない。
・素の自分を磨き、輝きある目でいること。


・・とまあ、ざっとこんなところです。
こう書くと、堅苦しそうな感じですが、とても読みやすい本です。

答えはないかもしれませんが、働くことや、日本を元気にするためにすべきことについてのヒントが書かれていると思いました。

ではまた!