神去なあなあ日常 | 海を愛する組織開発・人事・教育・総務コンサルタントのブログ

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「神去」と書いて、「かむさり」と読みます。

映画監督の宮崎駿さんが、帯にこう書いています。

「とてもおもしろい。
読みすすみながら、この本は映画になるぞと思い、やるなら実写映画かなと考え、いや、やはりアニメーションだと思い、その内にやっぱり映像化しない方がいい、すぐ映画になるかと考えるのはわるいクセだと自分をいましめ、読みすすみ、やっぱりおもしろい、これはいいぞ、なんとかなりそうとまたまたアニメ化をあれこれ考えはじめ、でもやっぱり実写かなぁ、だとすると自分にでは出来ないナァとか逆もどりし、満足しつつ読みおえました。
それから、また2回読みました。」

いま、この気持ちがよくわかります。

というわけで、今回は、私のブログでは珍しくビジネス書以外をご紹介したいと思います。

この本。日本一のマジックバー、銀座「half moon」のマスターHIDEさんが
「感動して涙を流すわけではないけれど、気づいたら涙が流れていたような作品」
と紹介してくれました。


神去なあなあ日常
神去なあなあ日常
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三浦 しをん
徳間書店
売り上げランキング: 3611
おすすめ度の平均: 4.5
5 ふつふつと感動する物語
5 のんびり平凡だけど引き込まれる世界
3 林業振興の一助になりそう
4 良本です。
5 電車の中で読めないかも・・・



物語の場面は、三重県の山奥「神去(かむさり)村」

横浜育ちの主人公の平野勇気は、ひょんなことからまったくの未経験ながら、この村で林業に従事することになります。

そしてこの村で、林業に従事し、純朴なまでに自然を相手にしてきた人々に出会うのです。

都会暮らしに慣れていた勇気もいつの間にか、この村が好きになっていきます。
読んでいる私も、いつの間にかこの村が好きになっていました。

「なあなあ」というのは、神去村の住人の口癖で「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」というニュアンスです。
そこから拡大して、「のどかで過ごしやすい、いい天気ですね」という意味まで、この一言で済ませたりします。

主人公の勇気は、この村での1年を通じて自然の素晴らしさ、人々の純朴さ、そして神秘的な経験までもします。

野性児のようなヨキとの人間関係、
直紀さんへの淡い恋心、
物語のクライマックス「オオヤマヅミの祭り」とは?


無駄な説明もなく、豊かな情景が頭に浮かんでくるあたり著者、三浦しをん さんの文章力なのでしょう。
最初にうるさいくらいに条件設定が書かれている小説はあるのですが、すっと読みながらも必要な情報がいつの間にか入ってきています。


私も読中、中ほどまでは宮崎監督同様、実写映像とアニメ映像が交互に浮かんでいたのです。
実写か、アニメか・・。


しかし、クライマックスの祭りの場面を読み終えた時に、やや大人向けの「アニメ」として宮崎監督に実現してほしいと感じました。

宮崎映画を読むような、優しい気持ちになれる素敵な一冊です。
どうぞ、ご一読下さい。