さて。
予想外の発見
ラファエラです
(2022年1月撮影)
歴史感じる額縁
古典技法の額縁という
何とも歴史好きの心をくすぐる
職人さんのブログで、
これまた言語学専攻の興味を引いて
離さない内容があった。
KANESEIさんのブログ
実は、こっそり、推し
「ミッスィオーネ」
- 出張;派遣
- 派遣されて行う任務、出張用務:特別な任務、使命
- 使節団
- (使命感を持って行うべき)重要な仕事、聖職
- 宣教、伝道:布教団、伝道会
小学館 伊和中辞典 第2版
個人的には
普段の生活でなかなか使う事もないが、
たまに
大事な用事、重要事項などを
大袈裟に語る時にわざと使う。
『今日絶対忘れたあかん最重要事項は、牛乳買う事!』
みたいな。。
そんな「ミッスィオーネ」、
確かに
何故、額縁技法名がこの単語なのか
気になった
ので、調べてみた
イタリア語では
「ドラトゥーラ・ア・ミッスィオーネ(ミッスィオーネの金箔装飾)」
というこの技法。
ちょっとググっても
ミッスィオーネは古典金箔技法の一つで、
これとそれを混ぜてどうこう~。。
(割愛。詳しくはKANESEIさんのブログへどうぞ)
(共にイタリア語サイトです)
という技術の説明はあれど、
呼称の由来は出て来ない
そんな時は
イタリアの全言語学者が絶大な信頼を寄せる、
イタリア版広辞苑TRECCANIで検索。
Screenshot by Treccani
見事に検索ヒット
フランス語 mixtion, イタリア語では«mistione, mescolanza»からの同化
つまり、「ミッスィオーネ」は
フランス語の「ミクスチョン(混合)」から
イタリア語の「ミスティオーネ(混合)」、
更に、発音が似ている「ミッスィオーネ」へ。。
要は、使命だの伝道だのは関係無く、
恐らく
口語での誤用が定着したと思われる
日本語でも異なる単語が
発音の類似が故に誤用定着する事あるし。
「的を得る」とか
いや、的は得ずに射てくれ、と内心思うけど
言葉が気になるのは、
言語学者の性
調べて、新しい発見、それが楽しい
KANESEIさんのブログは
コメント欄閉鎖+DMも送れないので、
突然のリブログで失礼しました
中世美術は今までも好きだったけど、
KANESEIさんの影響で
絵だけでなく
主役を飾る額縁も観るようになりました
冒頭写真の記事は、こちら!