約束のネバーランド2巻では、家族・兄妹としてくらしていた子供たちのなかに、「ママ」と通じている裏切り者がいることがわかってきます。
一体、このなかの誰が。小さな子供たちは除外できるものの、テストで高得点と取り鬼ごっこでも最後の5人に残る人物は、限りなく怪しい存在といえます。
内通者を特定することと同時に、ハウスから脱出する方法を考えなくてはなりません。
脱獄決行は10日後、ノーマンとエマはその「誰」かを探る為に罠を仕掛けます。
仲間に引き入れたドンとギルダ、それぞれにロープを隠した違う場所を告げました。
その結果、見つかったのは心を許していた友であるレイでした。ノーマン自身は最初からレイを疑い、分かった時点でも驚いてはいません。
それどころかなぜ自分たちを欺いたのか、これまでの全てが嘘だったのかと問いただします。
レイは「それを聞いてどうする?」と問い返すだけ。
ノーマンの答えは、レイがこれまで通り自分たちと行動を共にすることや、「ママ」がどこまで知っているのか、さらに出来る事ならママを裏切って欲しいと頼みます。
ノーマンはレイがただの裏切り者・内通者とは、どうしても考えられなかったのです。
このハウスがどんな存在であるのか、気付くきっかけとなったコニーのウサギのぬいぐるみは、レイがわざとノーマンとエマに行動をさせるためだったのだと。
レイはこの時やっと、これまで一人で行ってきた脱獄のための準備について、語り始めます。自分たちに付けられている発信機の破壊方法や、ママの仕事を手伝う報酬として貰ったガラクタたちのことを。
そしてノーマンにエマの全員で逃げるという提案を、最後の最後には捨てる約束をさせるのでした。
エマはエマで、ママの部屋には秘密の空間があることを突き止めます。
そこにあるのは、たぶん本部との連絡をするための通信装置。そして、外に出た後で味方となってくれる存在になりそうな「ウィリアム・ミネルヴァ」の名前です。
一方でドンはママの部屋に隠されている空間に強い興味を持ち、ママから鍵を掏り取ります。
そしてエルダを連れて、その部屋の秘密をあばくために、ドアの前までやってきました。ゲームのような展開に、ドキドキハラハラしてしまいます。
脱獄は出来るのか、エマの望むようにみんな連れていけるのか。レイはどこまで協力するのか、想像しながら話しの続きを読み進めて行きます。
一体、秘密の部屋のなかには何があるのか。まだまだ、謎は深まります。


