ちょっと長くなります・・・。
よかったら、
おつきあい下さいマセ。
2年前の2014年の8月、
北海道も猛暑だった夏のことです。
大好きな祖母が、
ほぼ寝たきりになり、
家族のことも認識できなくなって、
数年が過ぎていました。
それでも、
会えるだけで嬉しい、
北海道の大好きな祖母。
神奈川から久しぶりに、
妹ちゃんと一緒に会いにいきました。
もちろん、祖母に、
孫が来たことの認識は、
ありません。
でも、
以前から気遣いの人だった祖母。
笑顔いっぱいで
客人を迎え入れてくれました。
しばらく、
たわいもないおしゃべりをしていたのですが、
その、会話の途中で、
突然、祖母が、
「えっ？ ●ちゃん？！
内地から来たの？
まあ、遠くから、大変だったね～、
よくきたね～」
と、一瞬だけ、以前の祖母にもどり、
ねぎらいの言葉を
かけてくれたのです。
いつも一緒にいる叔父夫婦とともに、
ただ、ただ、
びっくりでした。
祖母は、
またすぐに
いつもの状態に舞い戻ってしまいましたが、
「また、くるからね」と約束して、
別れました。
帰り道、
嬉しい余韻に浸りながら、
前から気になっていたバラ苗屋さんに、
寄ってみることにしました。
札幌の、
雪印種苗のバラ園です。
猛暑の8月だったので、
さすがの北海道でも、
バラはほとんど咲いていませんでした。
それでも、たった1鉢だけ､
輝くように、
咲いているバラがありました。
「マチルダ」でした。
「色白で、おしゃれで、
こんなに暑いのにたくさん咲いている。。。
働きものなのね、あなた、
祖母みたい・・・」
大好きな祖母と重なりました。
その翌年の春、
「マチルダ」のような祖母は、
虹の橋をわたりました。
その後、
「マチルダ」をお迎えしたいとおもいつつ、
「祖母のバラ」だから枯らせては大変！と、
他のバラは迎えても、
なかなかマチルダの大苗を、
お迎えすることができませんでした。
初心者用のバラと、
言われているのにです・・・
そんな小心者を、
祖母は、
微笑んで見ていたのでしょう。
この3月、
近所の花苗屋さんで、
偶然に、
こぶりなバラの新苗を見つけました。
今までそのお店で、
その種の取扱など見たことがなかったので、
「珍しい～」と思いながら、
ラベルをみると、
なんと、「マチルダ」でした。
それも破格の３コイン！
「そんなにためらってないで、
お迎えしてみたらどう？
こんな小さいのなら、
手軽にはじめられるでしょう？」
祖母がそう言って、
用意してくれたかのようでした。
さっそく家に持ち帰り、
鉢替えして、
健康に育つよう、
「見守りおさるさん」もそばにつけてみました。
形良く少し剪定したら、
あっという間に、
芽吹いて小さな蕾がつきました。
「おさるさん」サポートもあったのでしょうが、
さすが「働きもの」マチルダです。
5月には、
小さいながら、
こんなに上品で愛らしい花がつきました。
このあと、
小さい体で、
全部で５つも花を咲かせました。
開花後の花もちがいいのにもびっくりでした。
カット後でさえ、
3日くらいは美しい状態です。
さらに驚いたのは、
最後の花をカットしてから2週間ちょっとで、
すぐに花芽があがってくることです。
去年からバラに目覚めて、
もう一鉢欲しいといっていた、
中学からの友人にも、
この「マチルダ」を贈りました。
お誕生日の6月2日着で手配したので、
茨城に着いているころかもしれません。
友人は、
心優しく、愛情をかける、
太陽のような、
おおらかな人。
マチルダも、
その太陽のもとで、
きっと期待に応えて、
きれいな花を見せてくれることでしょう 
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【マチルダ】
フロリバンダ、四季咲き、中輪、 半横張り、樹高 1.0～1.2m 樹勢強い
微香、耐暑性あり、
作出年／1988年、 作出者／A Meilland、 作出国／フランス
品種親／Coppelia x Nirvana、 ブランド／メイアン
受賞暦／1987年バガテル国際コンクール金賞; 1988年バーデンバーデン国際コンクール金賞; 他３つのコンクールで金賞
特徴／花もちよい, 花付きよい
花言葉／「限りなき美」「愛情」