私は2016年9月21日の昼に脱出をした。
祝日だった。
家の前には友人たちが車数台と、2トントラックで来てくれていた。
泣きじゃくる私をよそに友人たちはどんどん荷物をトラックへと運ぶ。
そんな中、16歳の娘だけが残ると言い出した。
彼氏ができたばかりでこの地を離れたくない、とのことだった。
警察官2名も到着し、懸命に娘の説得にあたる。
が、娘は首を縦には振ってくれなかった。
(詳細は書けないが警察案件だったため)
この機を逃せば恐らく脱出は今後叶うことはない。
便箋10枚にも及ぶ、これまでのことを書いた手紙に娘のことも書いた。
娘を私のように扱うな、と一生懸命に書いた。
人間として扱えと。
それがモラハラ加害者の脳に届かないこともわかっていたが、それでも書かずにいられなかった。
「私ならママと違ってパパの扱い方わかってるから」
娘に若干のモラハラをされながら、泣く泣く娘を残した。
これがもしかしたら娘と会える最後なのかもしれないと思うと気が狂いそうだった。
別れ際、私の友人が娘に声をかけていた。
私はとにかくこの地に到着するまで犬を抱きながら泣き続けて。
気がついたらこの地へ着いていた。
娘はというと。
荷物も無くなってガランとした部屋の中で、私の友人の言葉が繰り返されていたという。
「これが最後かもしれんな。頑張って生きるんやで」
警察官の言葉も繰り返されたそう。
「脱出直後が1番危ないとわかってる?」
娘は途端に不安になった。
あと1時間もしたらモラハラ加害者が帰ってきて、脱出を知る。
娘は自ら警察署に保護されに行ったのだ。
第一連絡先は私の母親の携帯だったため、警察はすぐさま身元引き受けとして私の母親に連絡をしたが、
「いや、怖い怖い、娘の旦那が怖いから嫌です」
と言ったのだ。
そして第二連絡先であった私の弟に連絡が。
警察から上記のことを聞いた弟は酷くショックを受けていた。
あれほど母にとっては孫である私の娘を、目に入れても痛くないだとか言っていたおかんがそんなことを言うだなんて、と泣いていた。
私にしたら、今更ショックも何もずっとそんな人だとわかっていたし、だからこそ避難先も教えなかったし。弟がなんで泣いているのかしばらく理解できないでいた。
「おねえの話をずっと聞いてきたのに、俺全然わかってなかった。ほんまごめん」
弟は避難先の玄関で土下座をした。
その後ろには娘がいた。
弟は娘を連れてきてくれたのだ。
私は娘を抱きしめておんおんと泣いた。
しかし安堵も束の間。
弟の携帯に母親から着信が。
「今、○○(モラハラ加害者)とガストにおるから早く来て」
弟は驚愕し、すぐさまガストへと向かった。
弟の話によると、モラハラ加害者はあんたらの娘が勝手なことをして迷惑かけられたと踏ん反り返っており、両親は娘が勝手をして申し訳ないとしきりにモラハラ加害者に謝っていてまさに地獄絵図だった、と。
弟には3人の娘がいる。
だからこそわかったと言っていた。
娘がおねえのようなことになったとき、親は必死で守るのではないか、と。
俺はそうする、と。
やっとおねえの置かれた状況が全て理解できた、と。
「あんたら(両親)、おねえが何されてきたかわかってて謝ってんのか?!」と言ったらしいが、両親には届かない。
「おねえからの手紙あったやろ。俺は読んだぞ」とモラハラ加害者に言っても
「ない」とあっさり嘘をつく。
そんな集まりだったそうだ。
次の日、私は友人に連れられて遠方に赴いた。
居場所がバレないようにするため、念には念を入れて友人の知り合いに名前を借りて新しい携帯を契約するためだった。(今はもうちゃんと名義変更した)
パニック発作だらけなのでおしめをして向かった。
(漏らしてしまうから)
途中何度も何度も発作を起こし私は倒れた。
車の窓から流れる景色を見ながら
息子の音読の宿題、やってなかったなと思うも
それは脱出前の小学校のことだったと思い出し、
あれ程懸命に紡いできた17年は何だったのだろうと思ったらまた息ができなくなる、その繰り返しだった。
この地へ来てからほとんど何も口にしていなかったから、友人がパスタを食べに連れて行ってくれた。
一口食べた時、私は号泣した。
むせてむせて苦しくなるほど泣いた。
なぜならとてもとてもとても美味しかったのだ。
脱出を決めてからずっと霧がかかっているような感覚で、味を感じられなかったんだ。
それが今食べたパスタははっきりと味がするではないか。
私はモラハラ加害者から脱出したのだ。
やり遂げたのだ。だから美味しいのだ。
私は必死で泣きながら食べた。
そして帰りの車内で理解したのだ。
ずっとわかりたくなくて、認めたくなくて、
両親は幼いだけだと思いたくてそういうことにしていたけど、私が両親から愛されてこなかったことを。
両親だけではなく、モラハラ加害者からも。
私を取り囲む私が愛してやまなかった人たちが私を愛していないという事実。
私は絶叫した。
わかってはいたけど、わかりたくなかったそのことを認めようとしたら苦しすぎて叫んでしまった。
「優しいときもあった」と泣きじゃくる私に
「連続殺人犯だって誰かには優しいで」
そう言った友人の言葉を今もよく覚えている。
「私はな、acnちゃんと出会ってな、色々わかってきてな、私は生涯acnちゃんの味方やと決めてん。私はacnちゃんを愛してるで」
と、言ってくれた。
その友人は今もこの活動を手伝ってくれている。
何が言いたかったのかというと、
モラハラ環境から脱出したら、パスタとコーヒーがバカ美味いということ。
それを伝えたかったんだ。
■大阪モラハラ被害者セミナー■
第二弾です。
告知にご協力くださると嬉しいです。
ひとりでも多くの被害者の方々に届けたいので。
参加者との歓談時間も設けているので、私acnとたくさん話せます。これを機に何でも質問してくださいね。
おまけに仲良くなってしまいましょう。
日時 2022年10月22日(土)
13:00〜15:00
15:30〜16:30(質疑応答、歓談)
参加費 5000円
場所 大阪某所。安全確保のため事前お振込みを確認後、お知らせします。
要件 女性限定、定員20名
申込方法
Yahooメール
umechobin@yahoo.co.jp
お名前、年齢、電話番号、お子さんがいらしたら人数と年齢、モラハラの現状をお知らせください。
振込み先をお知らせします。
お振込みを確認次第、開催場所をお知らせ致します。
