『あなた方は、なぜ、動物と暮らしているのか?
動物を愛玩物と見ているだけでは、
あなた方は大切なものを取り逃がしている。
人間にはない感覚を、彼らは持っている。
人間にはない認識を、彼らは持っている。
人間にはない思考を、彼らは持っている。
人間にはない力を、彼らは持っている。
人間にはない徳を、彼らは持っている。
それが、彼らのメディスンだ。
あなた方は、動物の生を通して何を学んだのか?
彼らの老いを通して何を学んだのか?
彼らの病を通して何を学んだのか?
彼らの死を通して何を学んだのか?
短い生涯を通して、彼らがあなたに何を伝えたかっものがある。
あなたは、それを受け取ったのか?
もし、あなた方が目を見開き、耳を澄ませて、
その学びを受け取らなかったとしたら、とても残念なことだ。
あなた方に足りないのは、謙虚さだ。
もし、あなたが、「自分は知っている」「自分は得ている」と言えば…。
あなたは、何も知っていないことになる。
あなたは、何も得ていないことになる。
その意味がわかるだろうか?
知るのではない。
得るのではない。
すでにそうであると、理会することだ。
あなたはどこからやってきたのか?
あなたはどこへ行くのか?
あなたは何者なのか?
もし、あなたが、その答えを知らないとしたら、
どんな知識を得ていたとしても、空しい。
表面的な知識を得れば得るほど、あなたは叡智から遠ざかる。
そして、自我が肥大する。
私は、一かどの人物だと満足する。
宇宙の叡智からすれば、あなたの知識など何ほどのものでもない。
人間に足りないものは、謙虚さだ。
上に立つ者に必要なものは、謙虚さだ。
親は子供に学びなさい。
教師は生徒に学びなさい。
医者は患者に学びなさい。
リーダーは部下に学びなさい。
人間は動物に学びなさい。
上から目線を持ったままでは、あなたは肝心なことを取り逃がす。
なぜなら、あなたは一つのフィルターを通してしか、
ものを見ていないとになるからだ。
あなたがこの世を去るときに残るものは何か?
あなたの人生にとって、真に価値あるものは何か?
動物たちを見習いなさい。
彼らのありようを学びなさい。
あなたが見落としているもの。
忘れてきたものを彼らは持っている』
マスターからのメッセージは、以上です。
私は、常にマスターとのやり取りを通じて、多くの気づきを得ています。
パワーアニマルもしかりです。
最近では、既存のテクニックを学ぶより、
こうした活きた叡智を学ぶことの方が多くなっています。
動物と暮らす理由に正解はありません。
でも、動物たちに対して、ただ、可愛い、
可哀想というだけでは、見えないものがあると感じています。
彼らを通して学べる多くのことを学ばないのは、
とてももったいない気がします。
人と動物の関係性を見直す。
その作業を通じて、自分自身を見直す。
アニマルヒーリングスクールの目的の一つがそこにあります。
死を超えて結ばれる絆とは?
もうすぐお盆がやってきますね。
お盆こそ、目に見えない世界へ思いをはせる季節です。
お墓や仏壇の前で手を合わせる機会もあることでしょう。
手を合わせる行為は、何を意味するのでしょうか?
それは、陰と陽、生と死を合わせる行為なのです。
生と死が不可分のものであること、
つながっているものであることを知ること。
つまり、全体性を感得する行為の象徴なのです。
動物と暮らしている以上、必ず向き合うことになるもの。
それが、生と死の問題です。
アニマルヒーリングスクールでは、
ペットロス対策も大きなテーマの一つとなっています。
ペットロスに対応するには、付け焼刃では機能しません。
生とは何か?
死とは何か?
しっかりと向き合って、自分なりの「死生観」を養うことが肝要です。
表面的な知識ではない、深みが必要なのです。
あなたのペットも、あなた自身も、やがて死にます。
生ある者は、100%死ぬのです。
その当たり前の事実を見ないように、暮らしていませんか?
動物と暮らすということは、生と死について学ぶ、
大きな機会を得たということなのです。
それは、人生最大の学びと言ってもいいでしょう。
生命がはかないものだからこそ、
その尊さやかけがえのなさを知ることができるのです。
今日も、私のマスターからのメッセージをご紹介します。
『死によって分かたれるもの。
それは、目に見えるものだ。
死によって分かたれないもの。
それが、目に見えないものだ。
死は、生のフィナーレだ。
生と死は、不可分の存在だ。
片方だけでは存在できないものだ。
陰と陽、昼と夜、男と女がそうであるように。
あなたが片方しか受け入れないとしたら、
あなたは生命の全体性を取り逃がすことになる。
生は死の一部であり、死は生の一部だ。
あなたが部分しか見なければ、
分かたれているという「幻想」にとらわれる。
イーグルのように、大空高くから、見渡してごらん。
生は、死の一部であり、死は生の一部であることが、
あなたにもわかるだろう。
目に見えるものだけにとらわれていれば、
死は生の終わりになる。
あなたが死によって終わらないものを学びたければ、
目に見えない世界に思いをはせることだ。
あなたが永遠を感じたければ、
不可知の世界に目を凝らすことだ。
そうすれば、死によってさえ、
変わらないものがあるのを知ることになるだろう。
それを、永遠と呼ぼうと、宇宙と呼ぼうと、神と呼ぼうと、
何でも好きなように呼べばよい。
ペットとの別れこそ、永遠を知る最大のチャンスなのだ。
見えなくなったペットの存在を感じてごらん。
彼(彼女)の存在の香りを感じてごらん。
彼(彼女)は、あなたの回りにいる。
死によって分かたれるものは、「幻想」だ。
死によって分かたれないものが、「真実」だ。
さあ、あなたも「真実」を学ぶ時がきた。
動物が短い生を通して教えてくれるもの。
それこそが、「真実」の香りなのだ。
あなたは、悲しみのうちに、
その贈り物を取り逃がしてはならない。
しっかりと目を見開き、しっかりと耳を澄ませて、
たぐいまれなる贈り物を受け取るのだ。
それこそがペットに対する最大の恩返しとなる。
彼らは、自らの身をもって、「真実」をあなたに学ばせるという、
大きな徳を積んだことになる。
動物たちの徳を積むチャンスを活かしてあげなさい。
もう一度言おう。
死は、生のフィナーレ。
祝祭のときなのだ。
だからこそ、私はお悔やみなど言わない。
あえて言おう。
「卒業、おめでとう」と。
動物たちは、今生を晴れて卒業したのだ。
手を振って、祝福してやろうではないか。
「本当にありがとう!」
そして、「卒業おめでとう!」と
死を超えて結ばれる絆。
それを学ぶことこそが、動物と暮らす醍醐味なのだ。
それを取り逃がしてはならない。
動物があなたに手渡すもの。
それが、命のバトンだ。
しっかりと命のバトンを受け取りなさい。
生命の素晴らしさ。
かけがえのなさ。
貴さ。
美しさ。
輝き。
それを感じなさい。
あなたのペットは、宇宙の中に溶け込んだのだ。
目に見えないものは、ありとあらゆるところに遍満している。
大空にも、川の流れの中にも、大海の中にも、
大地の中にも、草や木の中にも、そして、あなたの中にもいる。
ありとあらゆるところにいる。
あなたの愛した動物は、限界のない世界へ旅立ったのだ。
これを祝福せずに、何を祝福するというのか?
近視眼的なものの見方をやめなさい。
イーグルのように天空を飛翔して、世界を見渡しなさい。
あなたは、思わず笑うことだろう。
「なんだ。
君はそこにいたのか!
そして、これからもいつもいるんだね!」
と。
さあ、涙を拭いて、上を向いて、微笑もうではないか?
美しい、この世界に向かって』
マスターからのメッセージはここまでです。
葬送は、悲しみの詩(うた)ではなく、祝福の詩(うた)であれ!
これが、アニマルヒーリングスクール流のお別れの仕方です。
ペットロスと対局にあるお別れの仕方です。
愛と感謝の涙で送る言葉です。
別れは、新たなる出会いの始まりなのです。
魂の絆という、別次元の出会いがそこから始まります。
本当にありがとう!
動物と飼い主さんのためのターミナルケア(終末期医療)とは?
テーマ:ペットロスカウンセラー養成講座
●動物と飼い主さんのためのターミナルケア(終末期医療)とは?
ご訪問ありがとうございます。
APNAペット食育協会上級指導士、アニマルコミュニケーター養成講座の田村です。
アニマルヒーリングスクールの主要なテーマの一つが、ペットロスの予防と緩和です。
ただし、従来のアプローチとは、かなり趣が異なります。
実際に、アニマルコミュニケーションによって亡くなった子とコンタクトするワークが含まれています。
喪失感をやわらげることもさることながら、さらにその先を目指しています。
それは、新しい別れのスタイルのご提案です。
病院は、治療ができなくなったら、そこで役割が終わります。
人間の場合は、ターミナルケア(終末期医療)があります。
ですが、動物医療には、それらしいものはまだありません。
ペットがここまで家族化した今、動物医療にもターミナルケアの視点が必要だと思います。
と書きましたが、実は、動物に対して必要性を感じているのではありません。
飼い主さんに対して、必要だと感じているのです。
私は、死を目前にした動物や旅立った動物とコンタクトしてきました。
これまでの経験上では、彼らから不安や恐れの感情を感じることはまれでした。
人間のように、観念の世界に住んでいないからです。
動物の場合、死を逍遙として受け入れる傾向があります。
あたかも、古い衣を脱ぎ捨てて、新しい体になるかのように、死を自然な生命のプロセスとして、受容している動物が多いのです。
では、彼らにとって、一番の気がかりは何でしょう?
それは、やはり飼い主さんのことです。
悲嘆に暮れている飼い主さんの姿を見るのが、彼らにとって一番つらいことなのです。
もし、彼らのために、どういうお見送りの仕方がいいのでしょうか?
「行かないで~」と天に昇る動物の足を引っ張っるのが、うれしいでしょうか?
それとも、愛と感謝の心で、「本当にありがとう!」と見送ってくれるのが、うれしいでしょうか?
もし、あなたが旅立つ動物の立場だとしたら、どうでしょうか?
お別れの際に泣くのはいいことです。
感情を抑えることはありません。
でも、同じ涙なら、悲しみの涙より、感謝の涙の方が、動物たちには何倍もうれしいのです。
そもそも、悲しみの源泉とは、何でしょうか?
なぜ、ペットとの別れがつらいのでしょうか?
様々な要素があると思いますが、私は「分離感」だと思っています。
離ればなれになる。
もう、会えない。
動物との距離感が近いほど、分離感は激しくなります。
では、ペットロスに特効薬はあるのでしょうか?
魔法のような特効薬はないでしょう。
でも、もし、分離感が少なくなったとしたらどうでしょうか?
亡くなったあともペットの存在が感じられる。
そして、コミュニケーションすることもできたとしたら…。
ずいぶんと悲しみがやわらぐのではないでしょうか?
その意味では、アニマルコミュニケーションは、特効薬になりえると考えています。
そして、もう一つの大切な要素が、健全な死生観です。
生とは何か?
死とは何か?
命とは何か?
私は、これを「命の学問」だととらえています。
学んで問うから、学問です。
アニマルヒーリングスクールは、命の学問を学ぶ「命の学校」です。
命の学問は、下記の分野から構成されています。
●タナトロジー(死生学)
●様々な死生観
●ユング心理学
●神話学
●人間性心理学
●超個心理学
●シャーマニズム
●ドリーム・ワーク(夢見の技法)
●アニマルコミュニケーション
●パワーアニマルとアニマルスピリットガイドのワーク
●命の瞑想
●生と死の呼吸法
などです。
頭で知識を入れるのではなく、ハートで学びます。
魂で学びます。
私たちの教師は、動物たちです。
短い生涯を通して生老病死の意味を示してくれる、動物たちです。
あなたは、教師の教えを学び損ねていませんか?
ただ、悲嘆のままに過ごしていたのでは、せっかくの教えてを学び損ねてしまいます。
その時にしか学べないものがあるのです。
だから、目を見開いて、学び尽くすのです。
彼らが身をもって示してくれた、命のきらめきを。
動物病院の役割が終わったところから、始まるものがあります。
そこからが本番です。
真に価値ある学びです。
治療ができなくなると、動物病院の役目は終わります。
でも、飼い主さんにとっては、そこからが大変なのです。
この大変な時期を支えられる役割の人がいません。
これからは、そういう役割の人が必要だと思います。
私たちが目指しているもの。
それは、ペットロスを防いだ入り、緩和するだけではありません。
もっと、違うお別れの仕方を提案することです。
お別れが、祝祭となるような、素晴らしいお見送りの仕方です。
まずは、あなたがそれを体現してください。
多くのアニマルヒーリングスクールの受講生さんは、すでにそうなっています。
そして、次は、あなたが悲嘆に暮れている人を支える番です。
もし、そうなることができたら、どんなに意義深いことでしょうか?
あなたは、動物から最大の贈り物を受け取ったことになります。
それが、命のバトンです。
あなたの中に、脈々と流れる、命の美しさ、尊さ、素晴らしさの感覚です。
あなたも、いつか死を迎えます。
そのときに、「ああ、最高の人生だった!みんなありがとう!」と心から感謝して、お別れができたら、最高ですよね。
そのためのレッスンを、あなたは動物から受けているのです。
でも、多くの方は、貴重なレッスンを学び損ねています。
実にもったいないことです。
記事タイトルにターミナルケアと書きましたが、本当はターミナルケアを超えたものを目指しています。
終末期ではないのです。
この世の視点から見ると終末というだけのことです。
生と死の大きな循環をとらえてみると、死は生のフィナーレです。
悲しみをやわらげるのではなく、お祝いしてもいいくらいのものなのです。
ターミナルケア(終末期医療)を超えて!
命を祝う。
生を祝う。
死を祝う。
死を疎外した生は、自己矛盾に陥ります。
なぜなら、生と死の全体で、命だからです。
命の美しさと尊さを学ぶこと。
それは、この世でもっとも価値ある学問の一つだと私は考えます。
それを動物を通して学ぶところが、アニマルヒーリングスクールの流儀です。
私は、動物を飼うということに関しても、パラダイム転換が必要だと感じています。
そもそも、あなたは、なぜ、動物と暮らしているのですか?
ただ、可愛いから、可哀想だからと思っているなら、肝心なことを取り逃がしているのかもしれません。
彼らが短い生涯を通じて、あなたに伝えようとしたものは何でしょうか?
命がかけがえのない理由とは?
生とは何か?
死とは何か?
生と死の循環とは?
動物が老いていくときこそ、学べるものがあります。
動物が病んでいるときこそ、気づけることがあります。
そして、最大の学びのときが、動物との別れなのです。
そのとき、あなたは、彼らから見えない命のバトンを渡されたことに気づいていますか?
彼らの生老病死を目を見開いて受け止め、しっかりと命のバトンを受け取りませんか?
それこそが、動物への最大の恩返しなのです。
彼らがあなたの家庭にやってきた真の意義なのです。
動物たちは、人間とは違う次元の叡智を持っています。
より宇宙の叡智に近いと言えるかもしれません。
あなたが人間中心主義の物の見方から脱却できなければ、その叡智を受け取ることはできないのです。
そして、真の意味のコミュニケーションが起こることもないのです。