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グロ羊

執事

って書いとけばブログのアクセス数が半端無く増えるらしいですね。


世は空前の執事ブーム。
メイちゃんの執事や、執事喫茶。黒執事なんてのもありますね。
巷のお嬢様達はウハウハなわけです。


俺も深窓の姫君のような、病弱でおしとやかなお嬢様になら仕えてみたいものですが、ワガママなお嬢様を躾るやり手執事ってのもイイですね。

妄想自粛。

執事と言えば燕尾服と言うか、蝶ネクタイと言うか、いわゆるセバスチャンな雰囲気な訳ですが、あの格好は似合いそうにありません。

過去、一度だけカフェのウェイターさんの格好(白シャツに腰から下のエプロンみたいな奴)をすれば絶対似合うと言われましたが、どう考えても魚河岸の二代目になりそうです。
コーヒーとかこぼしそうです。
カップとか割りそうです。
そしたらあれですね、ちょっと背が高めでキツそうな先輩ウェイトレスさんがブツブツ言いながら片付けを手伝ってくれるんですね。

すいません、先輩っ
言いから黙って片付けなさい。
あなたの面倒を見るのが私の仕事なんだから。

先輩……


ってなるんですね。

妄想自粛。

レポートします。

奥行き9メートル65センチ。

イライラする。


いや、ギリギリするか。


とてもグルグルするから、


たまにはデレデレするかな。


むしろドロドロしようか。


とんでもなくイライラする。
さっきコンビニで買った梅番茶がマズかったからではない。


きっと自分が時間をサーフィンするみたいに斜めに滑りながら使ってきたからで、それは朝味噌汁に入れる葱を刻む音から始まって、暑い昼間の体育の授業あたりに頂点を見極めて、そのまま夕暮れの電車に揺られているからだ。


きっとこんなことを聞かされても、誰もわかりやしないだろうと自慢げにフフンと鼻を鳴らすのだけれど、自転車で高校の外周をぐるりと走らされた日から、みんなみんなお見通しだったのではないかと冷や汗を垂らす。

あの日絆創膏があったなら、君はエスカレーターに乗らずにいてくれたのかと思うと、誰と誰が寝ようがそんなことは櫛に引っかかった髪の毛のようにどうでもいいものだ。
(ただしいつかは掃除をしないと自分の大事な髪の毛に絡んで少し痛いのだけれど)


醜態だろうが美貌だろうが、それは本能に違いないのだが、君はそれを是としない。だからと言って熱心な信者でもあるまいし、ぶら下がる人参には逆らえない馬なのだから、それは何も罵倒しない。
ただしもう無口な毛糸を紡ぐのは飽き飽きしているのだから、窓を開けないのならきびすを返す他ないじゃないか。

もちろん何度かはノックするけれど、それが気に触るならもう二度と鍵を開けないと天地神明に誓えるのかい?


とんでもなくイライラする。
さっきコンビニで買った梅番茶はもう飲まない。


答えに導かれたいのなら、香りが一番のきっかけになるだろう。


もしくは僕の背後からそっと近づいて背中にはっつけてあるイタズラ書きを読むがいいさ。

一週間。

嫌になる。


そしてゾッとする。


感じたことを書き残そうとしても、うまい言葉が見つからなくて、なんとなくで日々を過ごした。


記憶は見事に抜け落ちて、どこを探しても見つからない。


嫌になる。


そしてゾッとした。


記憶を逐一全部余さず、なんてことは言わないけれど、涙が出ても思い出せない。


あなたの涙の瞬間を。


あの時あそこでこうしていたね。
その時僕はああしていたよ。


そんなことを言いたいんだ。


でも何ひとつ言えやしない。


今、思い出せるのは、遠い昔の、あなたの……。


あなたの……。