
失敗しないように、生態、育て方を記します。
土に栄養がない場所や厳しい環境でも自生し、栄養を補うために虫を捕獲できるよう進化した植物です。東南アジアやマダガスカルなどの亜熱帯地域や、北オーストラリアに自生しています。
品種
大きく分けて2つの種類に分けられます。一つは標高の低い土地に自生する「ローランド種」、もう一つは、標高の高い1,000m以上の山に自生する「ハイランド種」です。同じウツボカズラ(ネペンテス)でも環境が異なるため、生育方法も異なります。
ローランド種は日本の気候にも耐えられる品種が多く、暑さに強いのが特徴です。そのため日本国内に流通しているウツボカズラ(ネペンテス)の品種の多くは、ローランド種となります。
捕虫袋
捕虫袋の中には、液体が入っており消化液が混ざっています。内側がツルツルのため中に入った虫が這い上がれない仕組みになっています。捕獲された虫はゆっくりと捕虫袋の中で消化されていきます。
エサ
食虫植物は虫を食べて生きている、虫が捕獲できなければ生長できないと思われてしまいますが、ちゃんと光合成し適切な水分があれば十分育ちます。屋外で育てている場合には、食虫シーンを見られる可能性もあり、虫たちがどのように消化されていくのか観察しても面白いかもしれません。
生長サイクル
ウツボカズラ(ネペンテス)は4月~10月が生育期間です。そのため植え替えは5月~6月頃に行います。気温が高くなってくる6月~8月頃には、生長スピードも早まり、伸びた印象になるためこの時期には剪定します。増やしたい場合には、このタイミングで挿し木や取り木などの方法で増やしていきます。
花
ウツボカズラ(ネペンテス)は6月~7月頃にうまくいけば開花します。全長1cm以下の小さな黄色い花です。「甘い罠」「油断」「絡みつく視線」といった花言葉があります。
害虫
ウツボカズラ(ネペンテス)は害虫の被害にあうことは少なく、病気にもあまりかかりません。しかし株が衰弱していると発生する可能性もあります。
ウツボカズラ(ネペンテス)の根が腐った場合には、寄生する「センチュウ」の被害にあっている可能性があります。寄生された場合、駆除できず根が腐ったような状態になります。発生する原因としては、長期間の植え替えを行っていないことが考えらます。
日当たり
ウツボカズラ(ネペンテス)はとにかく日光にあてること大切です。季節によって日当たりの場所に合わせて、移動させる必要があります。日照時間が少ないと葉だけ大きく育ち、捕虫袋は小さくなる可能性があります。
春・秋
15~20℃後半くらいの気温であれば、直射日光が適しています。
夏
30℃を超える夏場の直射日光は避けます。カーテンや、すだれなどで遮るなど半日陰に置きます。屋根のあるベランダに吊すと遮光性もあり通気性もよくなります。
冬
気温が低下すると日の光を当てていても、生長スピードが遅くなるか停滞してしまいます。気温が低くなってきたら、室内に移動させ窓越しなど日当たりの良い場所に置きましょう。夜は乾燥を防ぐため、袋や段ボール、衣装ケースなどを被せて湿度を保つようにするのがおすすめです。
水やり
湿度の高い場所で自生するウツボカズラ(ネペンテス)にとっては、日当たりと同様に水やりがとても大切で、季節によって水分量を調節する必要があります。過湿状態になると根腐れを起こしやすいため、常時土が湿っていることもよくありません。空気中の湿度を整えることが重要になります。
春・秋
1日に1回以上、たっぷりと水やりします。乾燥している日や雨の日など天候によって水分量を調節します。土の表面が乾いていたら水やりするのがポイントです。
夏
夏場は気温が高くなり水分が蒸発します。1日1回の水やりでは土が乾いてしまうため、3時間置きなどこまめに水やりするのがベストですが、日中家にいないときなど難しい場合もあります。1日に3回ほどを目安に水やりできればよいでしょう。
冬
冬場は乾燥しますが、気温が低く水分が乾かないため、水やりしすぎると根腐れを起こす危険性があります。土が乾けば水やりを行い、ウツボカズラ(ネペンテス)の葉に霧吹きなどで吹きかける程度で問題ありません。





















