番外編なのですが、

なぜかその1は欠番とします(^O^)

 

 

教授はゆっくりと話し始めた。。。

迷わずノーと言え

 

今期の授業では、
学生にさまざな生き方と価値の提示を試みている。

何が君を君らしくしている?

お金の儲け方、
使い方、
生き様、
在り方、
多様な人がいる。

一括りにしてみるのがいいのか、
人となりごとに特性を抽出すればいいのか、
環境との相互作用を重視するのか、
まさにパーソナリティの分類をするがごとしである。

4年生なんかは特に、
卒論、
就活に追いまくられる学生も多い。


そんな彼らの話を聴いていると、
何をやるべきなのかで迷っている人が多い。

人は悩むのが大好きだ。

 

何かに悩むとき、
どうしたら良いと思うかな?


答えは簡単だ。

ノーと言えばいい。

多いことより少ないことの方が楽なことに気づけばいい。

人生における成功や失敗は、
その時点におけるいくつかの意思決定によって決まる。

迷う場面は選択場面だが、
多くが断ることが出来ずに悩む。

断るためには勇気が必要だ。


切り捨てる勇気がなければ、
「より少なく」という言葉は空疎なお題目になってしまう。

「重要なことだけに集中しろ」というのはたやすいが、
それを本当に実践している人は多くない。

ビジネス書を何冊か読むと、
経営の極意は非常にメンタルで、
シンプルなところにあることが書かれているんだよ。

 

「肝心なのは、肝心なことを肝心なままにしておくことだ」

とか

「急な決断を迫られたとき、その場で正しく本質を選ぶのは難しい。自分にとって本当に重要なことを明確にしない限り、私たちは葛藤に対して無力なままだ。次々とやってくるタフな選択から私たちを守ってくれるのは、「自分にとって本当に重要なのはこれだ」
という確信である。」(シェフレン)

われわれはしばしば急ぎ過ぎる。結論に飛びつこうと焦りすぎる。「本当に必要なのは、もっとゆっくりイエスを言い、もっと素早くノーをいう事だ。」(トム・フリール)

ノーと言えない日本人と言われて久しいが、
学生を見ていてもノーが言えずに悩む人が多い。
確信がないのだ。

無いときは迷わずノーと言えばいい。

「この世のトラブルの半分はイエスを言うのを焦りすぎ、ノーをいうのを渋りすぎることからくる」(ジョシュ・ビリングス)

ノーは決して不満の表出ではない。

「不満は事実を解釈したものであって、事実そのものではない。」(スティーブ・ザフロン、デイブ・ローガン)

 

 

ブンメイという名の、
利便性の追究が、
数々の不幸を生んだのかもしれない。

現在を良くする事は、
何かを削ること、
不要な細部は冷徹に切り捨てる、
決断の本質は選択肢を減らすことなのである。

人生を凝縮するという事は、
結果に対する行動の比率を減らすという事だ。

そのためにはいくつもの無意味な行動を止めて、
重要な行動1つに置き換えればいい。

削除と凝縮と修正を、日々の習慣にすること。

自然に生き方を修正しよう。

その一番の早道は、「ノー」という事だ。
 


何かが変わるよ。

 
とこれを書いていたら、
電話が鳴って、
 
ものすごくお得な医療保障の付いた保険の加入でした。
普段なら、即座に切ってしまうのですが、
最後まで丁寧に聞いた。
 
「そして、よく分かりました。
素晴らしい保険ですね。
でも、結構です。」
と断った。
 
タイミング悪いよねぇ。
断る話を書いていたんだから、
断り気分満載だもんねぇ。
 
ごめんね、保険屋さん(^O^)
 
 
 
 

 

 

 

教授はゆっくりと話し始めた。。。

激昂する じいじの話

 

ある時、

相談室にいた僕の所へ、

学生支援センターの女性事務員の方から、

電話が入りました。

 

彼女は声を震わせていいました。

 

「お孫さんのことで相談したいという、祖父の方から連絡が入りました」

「おじいさまからと言うこと?」

 

「は、はい。恐ろしく怒っておられます」

「ふ~ん、いつ来られるんですか?」

「今日にでもと、おっしゃってます」

「いいですよ」

 

女性事務員がビビるほどの激怒というのが非常に興味深く思われました。

 

「〇〇学部のNNさんという学生さんです」

「了解です。お待ちしますmとお伝え下さい。」

 

NNさんと言われて、

僕には思い当たる学生さんがいました。

 

数日前に僕が面接した女子学生です。

自ら来室してきたのですが、

自分で書いた文章を見せてくれました。

いろいろとお話もしましたが、、

明らかに言っていることが奇妙だと思った女子学生でした。

 

あとで担任の先生に尋ねると、

教室や校内でも奇妙な言動、行動の学生さんだったようです。

ある意味、常軌を逸している。

 

20歳前後が好発年齢となる精神病が思い当たりました。

僕は医師ではないので、診断は出来ません。

でも、教科書的な陽性症状が現れていました。

 

日常生活にも、差し障りが出ているようで

学業を続けるのも難しいと思いました。

 

 

室長権限で、

ご家族に電話して、

医師の診察を受けることを強く勧めたのです。

 

それが祖父の耳に入って、

逆鱗に触れたのですね。

 

「うちの大事な孫をき〇〇い呼ばわりするのか!」ってね。

さぞかし驚かれ、そんなとんでもないことを言ったヤツに

文句をいってやる! 感じだったのですね。

気持ちはわかりますが、

彼女自身と周囲の学生のために、

言うべきこととすべきことはしなければなりません。

 

 

しばらくして、

扉にノックの音がありました。

 

お迎えに行って扉を開けます。

「どうぞ」

 

迎え入れると僕より15歳くらい年上の痩せぎすな老人が入ってきました。

表情は硬い。

肩に力が入り、戦闘態勢。

瞳孔も開き気味、アドレナリン満開ですね。

顔色は青白いけど、頬に妙に赤みが差しています。

 

「どうぞ、お座り下さい」

僕はことさら落ち着いた低い声で、

ゆっくりと告げてソファをさしました。

 

浅く腰掛けるだろうなと思ったので、

僕も浅く腰掛けて、自己紹介しました。

 

ちょっと機先を制された感じはあったともいますが、

やや甲高い声の早口でおじいさまは話し始めました。

 

孫娘であるNNさんのこと、家での様子、

学業の事など身振り手振りをまじえて語ります。

語調もきつく、結構激高しておられる様子が伝わりました。

 

 

僕も視線を合わせて、

おじいさまが頷けばうなずき、

手を差し出せば、それとなく手を差し出す仕草をして、

呼吸を合わせ、

不自然で無い範囲で仕草をまねました。

 

ややあって浅く腰掛けていた僕は、

ちょっと深めに座り直しました。

 

おじいさまも椅子のヘリに座っていたのを

ちょっとゆったりと座り直しました。

 

実は、この時点で勝負はついたのです。

 

「お話はわかりました。

これ、見ていただけますか。

孫さんのNNさんが書いた文章です。

そして、それに関して、彼女が語った内容は、これこれです」

 

僕は事実だけを告げます。

短い文で、

低い声で、

ゆっくりと。

 

「どう思われますか」

 

「こんな文章をかいていたのですか……」

 

おじいさまの当初震えがちだった指先が紙片をつまみ、

しゃべり方も落ち着きが出来てきたのでしょうか?

トーンダウンして、ゆっくりになりました。

奇妙な頬の赤みも収まったようです。

 

アドレナリンの匂いが消えていきます。

 

「そして、こんなことをおっしゃっていました。

~~中略~~

ファンタジーならいいでしょう。

物語でも結構です。

でも、これはお孫さんが、

実際の教室でしたこと、言ったこと、

これからもするであろうこと、なのですよ」

 

「本当に、本当にこんなことを……」

 

「最近、ずっとこんな感じだったようです。

だから、一度病院に行かれて、

確定診断を受けることを強く勧めたのです。」

 

しばし、茫然としていた老人は納得したようでした。

「そうですか、わかりました」

 

諦めと慚愧とが色濃く疲れた老人の顔に窺われました。

面接の終了時間です。

 

「お疲れ様でした。」

「お手数をおかけしました。早急に病院に連れて行くことにします」

「そうなさって下さい。」

 

数日後NNさんは、入院しました。

学校は休学となりました。

 

 

以上、

ごくごくエッセンスだけを記しました。

 

おじいさまの行動変化、

ぼくの受け答えと受け入れ、

お分かりいただけたでしょうか?

僕は何をしたのでしょうか?

 

よくカウンセリングは、

対話とか言語によるコミュニケーションと言われたりもします。

しかし、思考を含む人の行動は多くの部分で、

言語を介さずに暗黙の裡に了解しあうものなのです。

 

ここにカウンセリングの醍醐味が存在し、

カウンセラーの在り方が問われる所以でもあるのです。

 

 

少しずつ、

在り方とスキルを書いて行くことにしますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教授はゆっくりと話し始めた。。。

密告ナンテしない

 

同僚のN先生から聞いた話なんだけどね。


「研究室でこっそり酒を飲んでいるやつがいるらしい」

「えっ、きみのところは、以前 
こっそり酒を飲んで実験をした学生が粗相をして以来、
禁酒禁煙になってるはずだろう?」

「そうだよ、にもかかわらず 
いるという情報が入ってきたんだ」

「ふーん、困ったもんだね」


研究室の一人一人に
「誰か飲酒してるやつがいるようだ。誰なんだ?」
と尋ねても、
みんな
「そんなやつはいませんよ!」
と否定する。

仲間意識は強いわけだな。

そこで、
N先生、一計を案じたんだ。

密告だよ。
さりげなく、
一人一人呼びつけてね。

「おれは、知ってるんだ。
研究室で酒を飲んでるヤツをね。
誰だって事は、言わないよ。
おれからは、言わない。
それでだな、こっそり教えてくれないか。
教えてくれたら、
千円 即金で払ってやるよ」
 


N先生はこう思っていたんだ。
【学生達は互いにかばい合っているけれども、ほんのちょっと、
つっつけばそんな結束はいとも簡単に壊れてしまうもんだ】

 

かくして、数日が経過した。

ある日の夕刻、
N先生の研究室の扉にノックが。

コツコツ。
「どうぞ」
入ってきたのは、4年生のXX君。

「先生、実は、大学院生のSさんが、こっそり酒を飲んでるんです。」
XX君は小声で言った。
「そうか、S君が……。分かった、はい、千円」
とN先生は千円を渡した。
その日はそれでおしまい。

N先生は別にSさんを叱責したりはしなかった。

2-3日後、
再びノックの音。
「どうぞ」
4年生のY君だった。
「先生がおっしゃっていた、酒飲むヤツ、M2のSさんです」
「そうか、S君が……。分かった、はい、千円」

こんなやりとりが数回続いた。

 

N先生は、
ほとりほくそ笑んでいた。

「友情というものは、いとも簡単に売られてしまうものだな。
たったの千円でだ」

先生の財布が大分軽くなった頃、
再びノックの音が……

コツコツ。
「どうぞ」

「あの、僕でも密告料、もらえるでしょうか」
おずおずと扉の陰から、顔を出したのは……

そうです。
ご想像通り 大学院修士2年生のS君でした。

「僕も、密告料貰えるでしょうか」

N先生、内心 渋い顔ではあったが、

「もちろん。。。」

「はい、有り難うござます、研究室で酒を飲んでいるのは、自分です」

やおらS君はスマホを取り出して、

先生に差し出したとさ、

 

「ん?」
「先生、済みません、これでお願いします。」

 

「ん?」

画面には、

ホニャララペイのQRコードが表示されていたとさ!

うっそ~~!

N先生、さすがに バッカモ~ン とサザエさんのお父さん状態だったとか!!

酒でも飲まなきゃ、やってらんねぇよ!