【カウンセリングマインド】
その1
世の中にはさまざなカウンセリングという言葉があふれています。

美容、金融、買い物など、
カウンセラーと称する人がユーザーの希望を聞き取って、
ご期待に添うようなアレンジをすることが
カウンセリングだと思われている節もあります。
カウンセリングに関しては多くの誤解があると思います。
ぼくがここで言うのは、
あくまでも、
心理カウンセリングになります。
心理カウンセラーにも色々な資格があります。
ぼくは、
文科省と厚労省という政府公認の「公認心理師」です。
民間資格だと日本臨床心理師協会認定の「臨床心理士」です。
25年間で延べ34000人以上のカウンセリングをしてきました。
腕は悪く無いと思いますし、
大嘘つきでも無いと思います(笑)
というわけで、
3回にわたって、
カウンセリングのマインドを書いてみます。
まずは定義。
辞書を引いてみます。
①学校・職場などで、一身上の諸問題を解決するため、相談員が個別的に面接して指導・助言を与えること(学研国語辞典)
②個人の持つ悩みや問題を解決するため、精神医学・心理学などの立場から協力し助言を与えること。個人指導。身の上相談(広辞苑第5版)
残念ながら、①も②も大間違いです。
カウンセリングは、
1.問題を解決するためのものではありません。
2.指導・助言は与えません。
3.身の上相談ではありません。
意外に思われるかもしれませんね。
悩みがあって、相談に行くんでしょう?
カウンセラーって、
その相談を真摯に聞いてくれて、
解決策を一緒に考えてくれるんじゃないの?
違います。
少なくとも、僕の場合は違います。
臨床心理学者の国分先生監修のカウンセリング辞典を見てみましょう。
③言語的および非言語的コミュニケーションを通じて、健常者の行動変容を試みようとする人間関係である(後略)。
(カウンセリング辞典)。省略部分に相談、解決、指導、助言、などの言葉はありません。
要点は、
1.コミュニケーションであると言うこと。
2.行動変容とは、考え方を変えると言うこと。
心理学で言う行動とは、外から見られるアクションと、頭の中の考え方などを含みます。
3.人間関係であるということ。
カウンセリングを受けたい人は、
人生の様々な悩みや苦しみや葛藤を抱えています。
でも、それに対して何も自身の答えを持っていないのでしょうか?
他力本願なのでしょうか?
そんなことはない。
もっと言ってしまえば、
答えはすべて持っています。
すべてご存じです。
気づかないだけ。
気づいていても意識に出ないだけ。
さらに気づきたくないだけ。
敢えて押さえ込んでいるだけ。
言っても否定されるとか、
自信が無いから言わないとか、
言いたくないとか、
言い訳、言い逃れ、恐れ、妬み、嫉み…………
カウンセラーが自分の意見を繰り広げて、
相談者の心を変えさせようなんて、
僭越なことです。
カウンセラーの役割は、
居ることと聴くこと。

僕に言わせれば、
カウンセリングとは、
「二人以上の人が時間と空間を共有すること」
それ以上でも、
それ以下でも無いと思っています。
ただ1つ大事なのは、
信頼。
どんなことがあっても、
僕は相手を信じます。
相手が自分自身を信じなくても、
信じます。
裏切られ続けて、
相談者に言われたことがあります。
「それでも、私を信じるんですか?」
「信じるよ。他に何がある?」
これって
ものすごく量子力学的でしょ(笑)

次回からは、
少しずつ具体的なテクニックなども書いていきますね。

