~~ストレス関連疾患~~
そもそもストレスとは、
もともとは工学系の用語でした。
モノに対して外から力を加えると歪みます。
この場合、外からの力をストレッサー
歪んだ物体をストレスのかかった状態と呼びます。
普通は、ストレッサーを取り除けば物体は元の状態に戻ります。
モノの代わりに人間のこころに応用したのが、
ハンス・セリエというカナダの生理学者でした。
“セリエのストレス学説”と呼ばれます。
お分かりいただけると思いますが、
我々のこころはストレッサーが与え続けられると歪みます。
ストレッサー次第ですが、
元に戻れば問題ありません。
しかし、
あまりに強度が激烈だったり、
長期間にわたって持続的に加わったりすると、
モノもこころも壊れます。
先回お伝えしたように、
さまざまな状態・現象が生じます。
もう一度まとめておきますね。
[身体の反応]
頭痛、吐き気、胸やけ、腹痛、胃腸症状、食欲低下、血尿
空腹感、めまい、動悸、生理不順、倦怠感、疲労感、不眠、下痢 など
※一見ストレスとは関係の無さそうな身体的反応:
目の疲れ、ドライアイ、肩こり、腰痛、蕁麻疹、湿疹 など
[こころの反応]
不安感、過剰反応、焦燥感、いらいら、意欲減退、 集中力・記憶力・意欲の低下
うつ的気分、無関心、緊張感 など
[行動的反応]
作業に対するミスの増加、遅刻、早退、欠勤、欠席、 飲酒量の増加
喫煙量の増加、ぼんやりしている、事故を起こす、事故に遭う、 蒸発(行方をくらます)
暴力、ひきこもり、ギャンブル依存 など
実際 労働省安全衛生武労働衛生課(1992)によると
以下の31疾患がストレス関連疾患としてあげられています。
胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、本態性低血圧、
(神経性)狭心症、過呼吸症候群、気管支喘息、甲状腺機能亢進症、神経性食欲不振症、
偏頭痛、筋緊張性頭痛、書痙、痙性斜頸、関節リウマチ、
腰痛症、頸肩腕症候群、原発性緑内障、メニエール症候群、円形脱毛症、
インポテンツ、更年期障害、心臓神経症、胃腸神経症、膀胱神経症、神経症、
不眠症、自律神経失調症、神経症的抑うつ状態、反応性うつ病、その他(神経性〇〇症と診断されたもの)
別の資料でもこのように書かれています。
「日本心身医学会教育研修委員会編1991心身医学の新しい診療指針,心身医学,31(7),p57をもとに作成」
1 ストレス関連疾患(心身症)
| 部位 | 主な症状 |
|---|---|
| 呼吸器系 | 気管支喘息,過喚起症候群 |
| 循環器系 | 本態性高血圧症,冠動脈疾患(狭心症,心筋梗塞) |
| 消化器系 | 胃・十二指腸潰瘍,過敏性腸症候群,潰瘍性大腸炎,心因性嘔吐 |
| 内分泌・代謝系 | 単純性肥満症,糖尿病 |
| 神経・筋肉系 | 筋収縮性頭痛,痙性斜頚,書痙 |
| 皮膚科領域 | 慢性蕁麻疹,アトピー性皮膚炎,円形脱毛症 |
| 整形外科領域 | 慢性関節リウマチ,腰痛症 |
| 泌尿・生殖器系 | 夜尿症,心因性インポテンス |
| 眼科領域 | 眼精疲労,本態性眼瞼痙攣 |
| 耳鼻咽喉科領域 | メニエール病 |
| 歯科・口腔外科領域 | 顎関節症 |
(https://kokoro.mhlw.go.jp/nowhow/nh002/)
まさになんでも、ストレスのせいといった感じですね。
じゃあ、
「どうしたらいいんだよ」
ということで、
ストレスに対処する方法は、
次回に続きます。





