2日連続の更新。これは天変地異が起こるかも? つまらない前置きはさておき、クラシック・ル・マンの取材には、もうひとつの目的があった。仕事とはまったく関係のない、単なる個人的趣味によるものだが、ほか2名の賛同者を得ることで、みごとに成立した“戦車を観る会”である。
場所はドイツ・ムンスター(空港のあるミュンスターとは別地)とフランス・ソミュール。見る物がレーシングカーか戦車の違いで、いずれもクラシック、動く物であることには変わりないだろう、という定義付け。
ル・マンへ行くのにブレーメン起点というアホなルート設定になった。ちなみに終点はシュツットガルト経由のミュンヘン入り。ここまでレンタカーによる陸路。フランス国内での寄り道を考えると、軽く3000㎞は超えそうだ。
ところで、フランスのソミュールだが、実は6月のル・マン24時間のときに1度見学済み。7月にもう1度行くことは分かっていたのだが、下見のつもりとル・マンから100㎞強の距離というアクセスの容易さで、覗いてみる気になったものだ。
そんなワケで、衝撃的な感動は6月に味わってしまった。なにが? メカ物好きなら言うに及ばす、だ。ずばり、タイガーⅡ型。あのバランスのとれたフォルム、小山のような存在感、長砲身の88㎜戦車砲。火力、防御力と戦闘という意味では、第二次大戦中のナンバー1戦車と断言して間違いない。
同行の1人S氏が、突撃砲の魅力についてとくとくと話す。Ⅲ号/Ⅳ号の突撃タイプ、通称Ⅲ突、Ⅳ突のファンらしいことが判明。旧職場の後輩Y君は、この時代の兵器に関して幅広く深い造詣を持つMr.オタク。70t弱の自重を持つタイガーⅡの機動力に関して一考察を語ってくれた。
ソミュールの来客用駐車場の片隅に、パンサーG型が駐車していたのには参った! キャタピラの接地面が削れて光っていた。「おおっ、これは自走だ!」「動くとこ、見たかった」とてんでに興奮。いやいや、どうせなら、タイガーⅡの動くところを見てみたい。
戦略シミュレーションゲームの定番に「大戦略」のシリーズがある。これのセガ・メガドライブ版で「アドバンスト大戦略」というゲームがあった。もう20年近くも前のソフトになるだろうか。1939年9月1日のドイツ軍ポーランド侵攻の電撃戦で幕を開けるゲームだ。古い時代のソフトで、描画のリアリティといった点では現在のソフトに及ぶべくもないが、ゲーム性、ストーリー構成の忠実度、ヨーロッパ大陸の空の高さをうまく描いた2D画像など、いまでも大戦略シリーズ中のナンバー1だと考えている。
このアドバンスト大戦略、兵器の生産モードが進化方式を採っているのだが、リリースされるタイミングが実に微妙。とくに、連合軍に追いつめられた時代の兵器リリースは、涙が出るほど嬉しい時がある。Ⅳ号D型から長砲身のⅣ号G型へ、Ⅳ号系からパンサーD型へ、さらにパンサー系からタイガーⅡ型へと、たかがM4シャーマン相手に苦戦を強いられ耐えていた戦況からの脱出は涙が出るほど嬉しかった。
航空機にしても同じ。英仏の航空機を相手にするうちはMe109、FW190でそこその戦闘力を持ち得たが、米軍が相手となりP38あたりが出てくる頃から様相は一変。190D9に進化するもののP51の登場で歯が立たず。こんなとき、なんとMe262がリリースされるという起死回生の展開。本当は、このつなぎとしてTa152があってもよさそうなのだが、たしか出てこなかったように思う……。
気楽なゲームの話に転んでしまったが、振り返れば、今回巡った地は悲惨な戦場と化したところばかり。拡張主義がもたらした悲劇は決して繰り返されるべきではない。写真は上がパンサー、下がタイガーⅡ。







