ここのところ立て続けに、弊所でした特許出願に対して拒絶理由通知書を受け取っています。
"このままじゃ特許にならないよ~"という通知です。
実は、これも想定内なのです。
特許案件では、まず書類を作成して出願(申請)し、特許庁の審査を受けて"特許OK"という通知が届けば、特許になります。
しかし、一発で"特許OK"という通知が届くのは、体感的には1割未満でして、大抵は拒絶理由通知書が届きます。
専門家である弁理士に頼んでいるのに、打率1割未満かよ~と思われるかもしれません。
実は、故意的にそうしている側面があるのです。
特許というのは、実際の「製品」ではなく、技術的思想(技術の考え方)でとります。
技術的思想は拡がりのあるものですので、広い範囲を特許を取得することができれば、ちょっと違う製品も特許の範囲に入りやすくなり、それは強力な武器になります。
なので、出願(申請)時は特許の範囲を目一杯広くしておき、特許庁からダメ出しが出たら、そのダメな理由をギリギリで避けるようにしつつ、なるべく広い範囲で特許にしていきます。
実際に、一発"特許OK"の打率は1割未満ですが、一度拒絶理由通知書を受け取ったあとに"特許OK"になるケースまで含めますと、打率7~9割くらい(あくまで私の体感)にはなると思います。
費用的には少し高くなりますが、この方が広い(使える)特許を取得することができるのです。
さて、いま拒絶理由通知書が届いているケースは、どう特許に仕上げていけそうかな。
デッドボールにならないギリギリを狙っていきたいと思います。
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