ジェネリック医薬品(以下、ジェネリック)というのがありますね。

ジェネリックは、先発医薬品メーカーが持つ特許が切れた後、他社が先発医薬品と同じ有効成分を使って製造・販売する医薬品です。

開発費がかからない分、安価(約1/2)に設定されます。


医療費削減に繋がることから、国(厚生労働省)はジェネリックの使用促進を進めていて、薬局では必ずと言っていいほどジェネリックを勧められます。

今では、なんと約3/4がジェネリックに置き換わっているようです。

ザックリいえば、ジェネリックが出回ることで先発医薬品の売上が1/4に減る訳です(そんな簡単な話ではないですけど)から、先発医薬品メーカーにとってみれば、そりゃ大打撃です。


一方で、医師はジェネリック否定派が多いように思います。

ジェネリックは、中心となる有効成分は同じでも、他の成分(添加物)や製造方法が異なるため、先発医薬品と同じ効果が出ないケースもあるようです。

実際に、私も、花粉症用の目薬の1つをジェネリックにしたら、効き目が弱い感じだったことから、すぐに元に戻しました。


と、ここまで長い前置きが終わって本題ですが...(笑)


最近は、オーソライズド・ジェネリック(以下、AG)というのがあるようです。

これは、先発医薬品メーカーから許諾を得た会社が製造・販売する医薬品のことで、有効成分のみならず、他の成分(添加物)や製造方法も全く同一なのです。

先発医薬品メーカーからすれば、ジェネリックが出回って売上が約1/4になるのは避けられないことから、その減ってしまう一部を、自らが許諾した会社のAGで守る(薬価は約1/2ですけど)という判断みたいです。


私は、数年前に、医師に勧められて、花粉症用の飲み薬の1つをAGにしました。

 

そのとき、医師に「完全に同じジェネリックがあるけど...」と言われて、なんでそんな薬が出回るんだと思いましたが、ネットで調べてみて、なるほど!と思いました。

先発医薬品がとても高い薬でしたので、それで薬代がガクッと減ったことを覚えています。

 

 

ジェネリックを専門に扱うメーカーからすれば、大打撃かもしれませんけどね。

 

 

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ひので総合特許事務所(埼玉県・大宮)
代表 弁理士 赤塚正樹