今年度から担当することになった大学(東洋大学のライフデザイン学部)の講義。

4月の第2週から始まり、毎週1回1時間30分の講義を行い、一昨日で全15回が終わりました。

今年度はこれで終わりですので、来年の4月まで超大型の夏休みです(笑)


この話を頂いたとき、どのような講義をするか、かなり悩みました。

もちろん「知的財産法」の講義をするのですが、介護・保育・スポーツ・健康・デザインがキーワードになるようなライフデザイン学部の学生に何を教えればいいのか。

法学部の学生に法律を教えるのとも、技術系の学生に発明(特許)の考え方を中心に教えるのとも、違うと思われました。


学生は、おそらく知的財産の専門家になる人たちではありませんので、細かい知的財産法を知っている必要はありません。

必要であれば、知的財産の専門家(弁理士)に相談すればいいのですから。

でも、何をどんなときに相談すればいいか分からなければ、相談することすらできません。


世の中では知的財産に関するトラブルや、トラブルにもならない(泣き寝入りするしかない)知的財産の侵害行為が頻発しています。

それは、あまりにも知的財産法を知らなすぎることが原因だと思われます。

「これは危ないんじゃないか」「どこが問題になりそうか」と事前に察知する感覚があれば、トラブル(侵害行為)も減るのではないか。


今回の講義では、そこにポイントを絞りました。

学生には、将来のビジネスや社会生活において知的財産に関して起こり得る問題を事前に察知し、回避できるようになって欲しい。

なので、法律的な解説は最低限に留め、事例を紹介しながら知的財産に関する問題を「考える」ことを中心に、講義を進めました。


学生にどこまで伝わったかは分かりません。

 

というか、私の伝え方が上手くなかったかもしれません。


でも、1人でも2人でもいいので、5年後とか10年後とかに、「そういえば学生のときに...」と思い出してくれたら嬉しいな。

 

 

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ひので総合特許事務所(埼玉県・大宮)
代表 弁理士 赤塚正樹