先日、知人の紹介で特許出願に関するご相談がありました。


その方は、独自の理論で開発した○○法を使って事業をされています。

しかし、その○○法を真似しようという動きが見られます。○○法は需要者からは分からない方法ですので、内部事情に詳しい人から漏れている可能性が高いようでした。

そんな状況から、○○法の特許を取得して真似させないようにしたい、とおっしゃっていました。


ただし、色々と話を伺った限り、私の感覚では○○法は特許にはなりません(理由は割愛)。


ア:残念ながら○○法を特許にするのは極めて難しいですね。

相:そうなんですか。どうすれば特許になりますか?

ア:う~ん...例えば、△△処理の部分に□□機能を有する装置Xを使ったらどうですか?

相:なるほど!□□機能を有する装置Xを使えば効率も上がりますし、△△処理のブレも少なくなりそうです。もっとも、○○法に使うには装置Xが小型じゃなければならず、そんな装置Xが世の中に存在するかは知りませんが。

ア:そんな効果が出てきますか。そうだとすれば、「□□機能を有する装置Xを使った○○法」であれば特許取得の可能性は出てきます...

相:ではそれで特許出願をお願いします。

ア:でもその特許出願は少なくとも現時点ではお勧めしません。

相:???


もちろん、どうしても特許取得を目指すのであれば、「□□機能を有する装置Xを使った○○法」を特許出願するという結論になります。

でも、特許取得は目的ではなく手段です。○○法を真似させないことが目的です。

□□機能を有する装置Xを使った○○法」の特許を取得しても、(装置Xを使わない従来の)○○法の真似を抑えることはできませんこれでは目的を達することはできません。

いやむしろ、特許出願をすれば○○法自体が公開されてしまいますので、
(装置Xを使わない形態であれば)真似し放題になってしまいます


この場合に重要なのは○○法の秘匿化です。ポイントは2つ。

(1)○○法が外部に漏れないようにするにはどうしたらいいか。
(2)○○法が外部に漏れたときにそれをどう最小限に食い止めるか。

そのあたりのアドバイスをして、今回の相談は終わりました。


正直、□□機能を有する装置Xを使った○○法」の特許取得を目指して頂いた方が、事務所の売上げに繋がって嬉しいです。

でも、目的を達することができない特許を取得しても何の意味もありませんね。

今回は相談だけで終わってしまいましたが、これでいいんです。


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