外内案件...これは業界用語です。
外国の出願人が日本の特許庁に手続きをする(のを代理する)案件を言います。
ちなみに、日本の出願人が日本の特許庁に手続きをする(のを代理する)案件を内内案件、日本の出願人が外国の特許庁に手続きをする(のを代理する)案件を内外案件と言ったりもします。
これは私見ですが、外内案件が最も難しい...というと語弊がありますが、最も気を遣います。
もちろん、時差や英語能力の問題から意志疎通の難しさもありますが、これは内外案件でも同じです。外内案件では、さらに外国の出願人(外国の代理人を含む)は日本の特許法を殆ど理解していない難しさがあります。
特に拒絶理由通知への対応の際には、法律的な話や特許性とは次元の異なる高度な判断が求められることもあります。
例えば、届いた指示書の内容では拒絶理由は解消しない(可能性が高い)とき、日本の特許実務では認められない(可能性が高い)対応を指示されたとき、期限ギリギリになっても指示が届かないとき...
まだ次の機会があるからとりあえず指示書の通りに進めるか。次の機会があるとは限らないときにはどうするか。勝手に方針を修正するか。再度コメントを送って再検討を促すか。
期限ギリギリだった場合には延長申請をするか。勝手に延長申請した場合に費用は請求できるのか。これ以上の延長ができないときにはどうするか。
などなど。
なぜこんな話を書いたかと言えば、ちょうど今、外内案件の対応をしているからです。
正にどう進めるべきか非常に悩むケース...
この週末に考えて私なりにベストと思うやり方で進めたいと思います。