今は仕事が忙しいけど、これらの仕事は1~2か月もすれば全て処理が終っている。
そうなると、その後の仕事がないかもしれない。
特許事務所を開業以来ず~っと、この種の悩みが消えません。
他の士業(税理士・社労士など)ですと顧問という形態での受注が多いようで、一旦顧問になってしまえば安定した仕事・売上が期待できます。
しかし、弁理士はあまり顧問という形態の受注はありません。特許にせよ商標登録にせよ、殆どが単発の仕事です。少なくとも顧問料が売上の大部分(例えば50%以上)という弁理士は、極めて少ないのではないでしょうか?
大企業から「年間○○件の発注」を確約して頂いているようなケース(それで値引きをしている)を除き、いつになっても受注は安定しないと思っていました。
ただ、最近、どうもそうではないという感じになってきました。少し状況が変わってきました。
特許で言えば、出願で終わるケースはそれほど多くなく、出願審査請求→拒絶理由対応→特許料納付といった手続きが、1~5年程度かけてポツポツ発生します。
出願から1年経つと、ある一定の割合で外国(PCT)出願という話も出てきますし、そうなればさらに1年半後には外国への移行手続きが発生し、その後外国の審査手続きが発生します。
さらに改良技術を開発すれば、次の特許出願という話にもなります。
商標登録で言えば、大雑把に言って9割程度は登録になりますので、出願すれば約半年後に登録手続きがほぼ発生します。
その次の仕事は10年後の更新というケースも多いですが、新しいロゴマークを作ったとか、事業拡大につき商品・サービスを追加したいとか、外国(マドプロ)出願という話に発展するケースも、やはりある一定の割合であります。
開業して4年になろうとしていますが、こういった感じで、色々なフェーズの仕事が届くようになり、結果として受注(自動的に発生する手続きを含む)が安定してきたと思います。
ここにある仕事が終わったら、その後の仕事がないかもしれない...とは未だに思いますが、一方で「この1~2か月の間に○○あたりで仕事が発生しているはず」と、先が読めるようになってきました。
仕事がうまく回り始めたというところでしょうか。
ちょっと自慢ぽくなりましたが、ようやくここまで来たという感じです。