昨日は、埼玉中小企業家同友会(以下、同友会)の3月例会で、私が報告をさせて頂きました(概要はこちら)。

同友会は基本的には中小企業の経営者の集まりですから、通常ですと、苦労しながら事業に成功された方にその体験談を報告して頂いたり、経営理念の作り方や決算書の読み方を勉強したり、そういった内容の例会が多いです。

そんな中、異例中の異例とも言える"特許事例から学ぶアイデア発掘のポイント"というお題での報告でしたので、どれだけ参加者がいるか不安もありましたが、それでも何と20名を超える方にご参加頂きました。


報告の持ち時間は全体で2時間です。2時間を講義形式で喋りきることも可能といえば可能なんですが、参加者の殆どは特許などには縁がない方ですので、そんな講義をしても参加者がシラけてしまいそうです(というか、ほぼ確実にそうなります)。

なので、講義の時間はなるべく短くし(実際は40分ほど)、特許制度とか知財保護の重要性とかは一切説明せず、皆さんがよく知っているであろうアイデア商品の事例を紹介しました。

そこでは、もちろんこれらが大活躍しましたよ!


そして、残りの時間で、ワーク形式のグループディスカッション(新商品の開発)→グループ発表(新商品のプレスリリース)を行いました。

実は、みんなで腕を組んで「う~ん、何にも思いつかないよ~」って雰囲気になってしまったらどうしようと思っていました。なので、私がグループを周りながら、怪しいところにはちょっとしたヒントを提供しようと思っていました。

しかし、私の心配をよそに、各グループともどんどんアイデアが出てきて、面白い商品が続々と開発されていて、とっても盛り上がっていました。逆に、私はその輪に入れなくて、ちょっと淋しかったくらいです。


そして、グループ毎に新商品のプレスリリースをして頂いたのですが、各グループから沢山のアイデア商品が発表されました。最後に私が独断と偏見で最優秀商品を決めたのですが、もの凄~く悩みました。ホントに。

あっ、商品の正体はマル秘事項ですので、ここでは書きませんよ。もちろん、参加者にも秘密保持義務を負ってもらっています。ここで出たアイデアについて実際に特許出願するかもしれませんからね。


弁理士がやるセミナーというと、どうしても法律とか制度とか判例の話が中心になってしまいがちです。弁理士サイドとしては、製造業をされている中小企業の方に是非聞いて欲しいと思っていたりしますが、実際には参加者を集めるのに苦労したり、参加者からも「難しかった」とか「自分の事業にどう結びつけるか分からなかった」と言われることが多いように思います。

昨日は、法律とか制度とか、そういった小難しい説明は一切していません。でも、実は、知的財産の保護の重要性とか、それを事業に結びつけるイメージとか、参加者にちゃんと伝わったのではないかなと思います。

自分で言うのも何ですが、これだけ盛り上がったセミナーは(少なくとも私は)参加したことも聞いたこともないです。そう考えると、こういうセミナーの方が、参加者のニーズに合っているような気がしました。


私にとって「目から鱗が落ちた」瞬間でした。