昨日に続いて、外国出願の話です。


PCT出願を移行する際に、PCT願書の英文翻訳を提出しなければいけない国があります。具体的にはマレーシアです(他にもあるかもしれません)。

通常、日本国の受理官庁に日本語でPCT出願をしていると思いますので、PCT願書も当然に日本語で書かれています。それを英語に翻訳するのですが、項目がかなり多いので、とっても面倒です。

PCTの願書は英語も日本語も共通様式になっているはずですので、英語の様式をインターネットで探しましたが、見つかりません。一昔前の紙で出願していたころの様式は見つかりましたが、電子出願形式の様式は見当たりません。


で、いろいろ探していると、SK特許業務法人の伊藤先生のブログがヒットしました(勝手ながらリンクさせて頂きます)。

伊藤先生の記事によると、PCT-SAFEを英語モードでインストールすれば、願書の英訳が簡単に作れるとのことです。私はPCT-SAFEなど使ったことがなかったので、若干不安に思いながらインストールしましたが、操作はインターネット出願ソフト上のものと殆ど同じでしたので、何とか英語のPCT願書を作ることができました。

ただし、いじれない項目が幾つかあって、完全に同じものを作ることはできませんでした。PCT願書はPDFで出力されますので、違う部分を書き換えることもできません(Acrobatがあればいいんでしょうけど)。


結局、エクセルを使って自分で作りました。もちろん項目部分は、PCT-SAFEで作成した英語のPCT願書からコピペしましたが、それでも2~3時間かかってしまいました。

現地代理人に作らせることもできますが、現地代理人はチャージすると言っていました(そんなに高くなかったです)。移行にあたっては、お客さまから決して安くない手数料を頂いていますので、いろいろ考えた挙げ句、自分で作成することにしました(もちろん追加手数料は頂きません)。

何事も、初めてのときには余計な時間がかかりますね。