私が代理人となってマドプロ出願(商標の国際登録)をしたお客様から、請求書のような英語のレターが届いたと連絡が入りました。何となくピンとくることがあったので、すぐにそれを私に送って頂きました。
それは、WIPT(World Patents and Trademarks)なる機関からのレターでした。そこには、国際登録がされた商標や登録番号などが記載されています。これらの情報は正しい内容です。
そして、登録費用(Charge of registration)はUSD2662.50であり、それを10日以内に所定の口座に振り込むように書いてあります。
そんなのあり得ないですね。代理人により手続きをしているので、出願人のところに直接書類が届くことはありませんし、そもそも国際登録に必要な費用は既に私から支払い済みで、登録のためにさらに費用がかかることはありません。
ちょっと噂には聞いていた詐欺レターです。もちろんお客様には、何にもする必要がない旨を連絡し、事なきを得ました。
ちなみに英文をよくよく読んでみると...
・あなたの商標を我々の個人的なディレクトリに含めることを申し出る。
・この登録は公式な登録といかなる関係もなく、政府組織による登録でもない。
・あなたはこの金額を支払うことで、この申し出を承認する。
・これは請求ではない。提案である。
・あなたがこの申し出を受け入れない限り、決められた額を払う義務はない。
と書いてあります。ちゃんと書いてありますね...この登録に何の意味もないことが。そういう意味では「詐欺ではない」かもしれません。
英語が苦手な日本人、しかもマドプロ出願の細かい手続きを理解していないであろう出願人に直接レターを送る。内容的にはウソはなさそうで、詐欺と言われても反論できる形になっている。うまいですね。
今回のように弁理士に頼んでマドプロ出願していれば弁理士に聞けばいいですが、頑張って自分で出願したケースだと、「あれっ、こんな費用も必要だったんだ~」と誤解してしまって、いらんお金を支払ってしまう可能性もありますね。
そういうリスクを回避する意味でも、弁理士に頼むメリットがあるというものです。